パパ日記

官能評価

コーヒーの品質は、物理的側面と客観的な官能評価の側面からとらえますが
化学的な分析数値と官能評価の相関も必要に思います。

 

 

客観的な官能評価は非常に重要で、スペシャルティコーヒーについては2004ころからSCAAのカッピングフォームが運用され世界的に広まっていますが、そのひずみも生じ始めていると感じています。
1.生豆のグレーディングの基準はかなり甘く、現状の高品質豆とは合わなくなっている点
2.評価の基準項目や基準の根拠があいまいな点
などがあり、単純にそれらを適用すればよいとは考えにくくなりつつあります。

 

しかしながら、これらが世界的に広まるには10年の運用期間が必要であったこと、国際的なコンセンサスなどから勘案すると、学術的な側面から見ても、現状ではこの評価方法を利用せざるを得ません。

 

 

昨日は、SPとNo2と4/5、SPとAA,ABグレードなどの比較をしましたが、ブラインドにすると意外に難しく
パネルのスキルが問われます。

したがってパネルは下記の要件を満たしている人になります。
1.五味の味覚テストの合格者
2.コーヒーの栽培から抽出にいたる基礎知識を有する
3.スペシャルティコーヒーの飲用歴が5年以上
4.SCAAのカッピング評価方法を熟している者
などとなります。