パパ日記

イチゴ(Strawberry)と LEXICON

話しが横にずれ、イチゴの話に戻さねばなりません。
要は、多くの種類のいちごを食べてきた結果、現在「とちおとめ」がイチゴのテースティングの基準となる味として重要ということがいいたいわけです。

 

 

 

イチゴは、もはや温室での通年栽培ができる果物です。
しかし、5月以降はさくらんぼが出回り、次にメロン、スイカ、ブドウと続き、さらにみかん、リンゴもあります。
イチゴは12月のクリスますシーズン近くまでは需要が減ります。

 

 

 

日本は、果樹大国でありこの季節感というものを大切にし、果実を楽しんでいますので、私のようないちごマニアでも、秋にはブドウマニアに代わります。
そのような状況下でブランディングし、品種にこだわらず、宮城の復興と農家参入を促したのが「ミガキイチゴ」です。
このあたりについては後日書く機会があれば書きます。

 

 

 

日本の果実は、糖度優先になり、イチゴやブドウが甘味にシフトするだけでよいのか?という問題を感じています。
しかし、築地でも糖度計で味の価値を判断しているような時代ですのでやむを得ないのかもしれません。
味のバランスをきやちんと理解できるバイヤーや消費者も重要だと思います。

 

 

 

「とちおとめ」には著名な生産者が多く、以前活動日記に書いた記憶があります。
簡単に買えるものとしては、スーパー「OX」でたまに売られますが、高野さんの「とちおとめ」があります。
上位等級のものは、高級果実店に行きますが、良品はスーパーにも流れてきますので、あれば必ず購入します。おそらくバイヤーがイチゴ好きなのだと推測します。
昔、喫茶のケーキ用として使用していましたが、供給不足で断念しました。
遭遇したら購入してみてください。

 

 

 

WCRのSENSORY LEXICONにおけるStrawberryの香味は、sweet ,slightly sour ,floral, frequently winey と評価されています。
アメリカの冷凍のdole whole strawberriesの味を参考にしています。

 
しかし、私は、コーヒーの中にストロベリーを感じることができるのは、多くの場合ナチュラルの優れたエチオピアやイエメンくらいしかないと理解していますので、官能的に感知できる事例は極めて少ないと思います。
したがって、香味について世界的なコンセンサスができるには時間がかかるでしょう。
しかし、これだけのレキシコン(語彙)を作成する労力は大変なものと推測し敬意を払いたいとも思います。
 

付け加えるならば、ボジョレーヌーボーがストロベリーの香味であることは、コーヒーよりはるかに簡単に感知できます。
追加するならば、アメリカのイチゴより日本のイチゴの方がはるかに香り高く、スイート、シュガーで、特にハニーで、おいしいといえます。
反面、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリーは、国産はほとんどありませんので
これらのベリーの香味については、欧米人にかないません。