パパ日記

ナチュラルやハニー

JICAホンジュラスのご一行の狛江見学が終了。
産地には、諸外国の消費国からナチュラルやハニーコーヒーのリクエストも多くみられるようで、それらが発酵の風味につながっているのだ思います。

JICA

 
中米のナチュラルは、2010年頃からパナマでの試行錯誤の結果よいものが生まれ、エチオピアのイルガチェフェでさえ長い歴史の中でG-1の中から優れたナチュラルが生まれてきました。

 

 

 

優れたナチュラルの風味は、ブラジルであれば濃縮感のある味わいが特徴で、エチオピアであればベリーのような果実感が特徴です。それらは、果肉の発酵のニュアンスを感じさせないものです。
まずは、新たに参入したコーヒー関係者は、正しいナチュラルの風味を学習してほしいと思います。

 

 

 

エチオピアのG-4やイエメンのアタリなどは、発酵のニュアンスが見られることが多く、それらは日本でも受け入れられてきた歴史があります。これらの欠点がない中に果実の風味が生まれていることを、20年以上前に学習してきています。

 

 

 

 

ブラジルであれば「マカウバ・デ・シーマ」は欠点のないクリーンなナチュラルです。
エチオピアのイルガチェフェ「ウォテ」のナチュラル、エチオピアのハラー「ハラー」のナチュラルは、きれいな味わいで、欠点のない風味のものです。
これらの豆を基準にナチュラルの風味を味わってください。

 

 

 

以前のナチュラルは、ブラジル、エチオピア、イエメンくらいでしたが、最近は中米のナチュラルやハニーが増えてきています。
現時点では、ナチュラルの官能評価基準がありませんので、その本質的な風味が交通整理されず、理解されない傾向もあり、まずは優れたナチュラルやハニーをお試しいただければと思います。