パパ日記

紙の出版物と国立国会図書館

最近TUTAYAが千歳船橋から消え、経堂の書店文教堂とともにゲオもなくなってしまい、時代の変化を著しく感じます。


経堂には三省堂もあり、2つの大型書店は共存できないでしょう。この300坪程度の中型書店は今行き場を見失い、雑貨やカフェの併設でもがいていますが、最終的に維持は困難でしょう。


書店数は、2000年の21.645店から2018年の12.026店に減少しています。他方、小さなセレクト書店はそれなりに売れますので、市場は細分化されています。


出版物に売り上げは、2006と2017年比で35%減、雑誌については42%程度減少しています。


私の最後の出版物「珈琲の教科書」は、出版され10年たっています。多くの実用書が目まぐるしく出ては消える中で、2万部以上売れ(韓国では4万部近く売れています)、まだ健闘しているのは中級者向けに書いたもので、類似書がないことによります。しかし、さすがに古くなりつつあります。
新たに書かないといけませんね。

どうしてコーヒー業界の出版物は、似たり寄ったりのものしかないのでしょう?ワインや日本酒は様々な本が出ているのに不思議です。

喫茶店は、1981年のピークの154.630店から2016年の67.198店に減少しています。しかし、拡大したコンビニの55.000店やファーストフードを加えれば全盛期に近い店舗数となるでしょう。
しかし、喫茶店(カフェ)は、店主、内装、メニューなど多様な個性が生み出す文化であり、画一化されたコンビニとは異なります。
したがって、この喫茶・カフェの案内本は川口さんを筆頭に多数出版されていますが、初版の冊数は当然減少しています。

もはや、本は紙であっても電子書籍であっても、本を読まない人の増加、減少する人口減でその衰退はやむを得ないでしょうか?

私は、電子書籍ではなく紙本を選択します。置き場所に困るのは事実ですが、書庫を見ればその人間の人格形成を垣間見ることができる時代に生きてきました。本を捨てることができません。
取材を桁雑誌も保管してきました。

国立国会図書館は、これまで博士論文を紙で保管してきましたが、2013年4月からは、学位授与大学の図書館がインターネットで公開するようになっています。さらに国立国会図書館もデータで収集・保存・提供することになっていますので、時代は確実に変化しています。
私の論文はいつになるのか?まだ連絡は来ていません。