パパ日記

papaブレンド御礼

papaブレンドをご愛顧いただきありがとうございました。

堀口珈琲の30年の歴史はブレンドの歴史でもあるといってもよいでしょう。


1990年の開業からの10年は、生豆の品質の不安定さから、ブレンドをメインに販売しました。同じ商品であっても入港ロットによる品質のブレが著しくそうせざるを得ませんでした。
1990年代の「コーヒーと文化」(季刊誌)にはこのあたりのことを何度か書いています。
「ブレンドは、まろやか、さわやか、味わい、ふかいり」の4種で、当時としては、画期的なネーミングでした。


2000年代にはり、少し購買力が増しましたので、生産履歴のわかる農園のコーヒー開拓を始めました。「長期的な取引」を模索し、いくつかの農園の豆を購入することができるようになりました。
それらの農園とは、もう15年近パートナーとなっています。
LCFのメンバーの開業支援で全国を旅していた時期です。
多くの単一農園(シングルオリジンという言葉は、このころは使われていませんでした)の豆を購入することができるようになり、ブレンドの質は向上し、風味は安定化の方向に向かいました。

また、基本ブレンド以外にも、ニューイヤー、プリマベーラ、サマー、papaブレンドなど多くのブレンド作成をしました。
スペシャルティコーヒーの黎明期から発展の時期にあたり、様々なコーヒーとの出会いがありブレンドを作りました。
ブレンド作りが楽しかった時期です。




2010代に入ると、スペシャルティにも新しい産地が加わり始め、さらに従来にない新しい豆も生まれ、生豆の多様性は広がりがりました。
シングルオリジンが出回る中、いち早く、「優れたコーヒーで、新しい創造的な風味」を生み出すことにチャレンジし、9種のブレンドを作りました。


この9種のブレンドの風味を維持するためには、100種以上とでもいえばいいのでしょうか?膨大なシングルオリジンのコーヒーが必要となります。
生豆の成分は、梱包材質、輸送コンテナ、保管倉庫で大きく変化していきます。
主には、総酸量及総脂質量が変化しますので、風味に影響します。
したがって、1年間同じ豆を使用することはできませんので、常に微調整が必要になります。

9種ですから、焙煎担当は毎日味見をし、生豆の状態をチェックしていきます。
焙煎度、生豆の種類のことなる9種のコーヒーを同じ風味で維持するわけですので、これは世界に誇れると思います。


このような30年の歴史の積み重ねをベースに、papaブレンドを作っています。
この度は、多くのお客様に購入していたがき感謝申し上げます。





昨日のプレス内覧会では、パパブレンドに使用したコーヒー4種をそろえ、参加者にブレンド作成をしていただきました。


1.初めに種の風味の差を確認する
2.4種のコーヒーを1:1:1:1で配合し風味をみてみる
3.次にいくつかの配合でブレンドを作ってみる
4.papaブレンドと風味を比較してみる

そのうち、堀口珈琲研究所でもブレンディングセミナーをしましょう。
成城学園のセミナーハウス時代も行っていましたが、方法論というか?やり方を今少し確立をしてから行いたいとは思います。


セミナー申し込み、ウェブサイトのURLは次のとおりです。

http://coffee-seminar.com/