パパ日記

ナリーニョのゲイシャ

ゲイシャ種のムーブメントは、2004年のパナマの「エスメラルダ農園」のデビューから現在まで続いています。

15年の歴史の中で、パナマの他の農園、コスタリカやコロンビアなどで栽培されてきました。これらのコーヒーに接し、コーヒーにこれほど果実感があるんだと衝撃を受けた方は多いと思います。



しかし、「エスメラルダ農園」のゲイシャにしても、栽培区画により風味が異なりますので、他の国のゲイシャもそれぞれ風味のニュアンスが異なります。
ゲイシャの広がりは、同時に風味のバラツキや曖昧さをもたらしつつあるように感じます。


この、コロンビアのゲイシャは、パナマにはないボディ感があります。
標高が高いナリーニョだからでしょうか?
焙煎もやや深めのハイローストです。
このコーヒーを愉しむには、やや粉を多くした方がよいように感じます。
 17gで150ccの抽出であれば、20gにする。
 25gで240 ccの抽出であれば、30g使用してみる。

微妙な差異がこのコーヒーの風味をよくしてくれると思います。
抽出して少し時間がたつと、レモンのような基本の酸に華やかな酸が加わり、ボディ感とのバランスがよくなります。
濃厚な味わいの中にゲイシャを感じることができるでしょう。

抽出後、数分で温度が下がってしまいますので、さめないようにいつもポットにいれておきますが、30分くらいたつと、びっくりするくらい濃厚で華やかなコーヒーになっています。