パパ日記

抽出セミナーの目的

セミナー申込ウェブサイトのURLは次のとおりです。
http://coffee-seminar.com/

私が開業する前(大昔ですね)は、毎日のように抽出の練習をし、ドリップポットから湯の落ちる量や目指すポイントに落とす練習をしました。そして、開業後は1日100杯のコーヒー(1杯500円でお代わりを50円でした)を抽出し、風味のコントロールができるようになりました。

当時の喫茶店のコーヒー抽出は十人十色で、生豆の品質よりも抽出技法優先の時代でした。現在は、優れた品質の生豆が多く流通し、さらに小型焙煎機の性能もアップしています。しかし、30年前と同じように抽出方法は百人百様で、さらに抽出方法が多様になっています。

したがって、ハンドドリップの「正しい方法は?」という問いに答えることは難しいといえます。コーヒーは嗜好品だから「人それぞれおいしいと感じれればいいでしょう」ということでは、セミナーは必要なくなりますので、できるだけ多くの方が客観的に「おいしいと感じることのできる」抽出技法に迫ってみます。

コーヒーの風味には必ず「おいしさの差」がある、その「おいしさの差」は生豆の品質に負うところが大きく、最終的にそのおいしさを表現するための抽出技法のピントを提供することがこのセミナーの原点です。「初級編」では、よい抽出方法を探るために様々な角度から抽出技法を紹介します。

現在堀口珈琲研究所では、原点に立ち返り、様々な抽出実験を繰り返しています。そのため、「初級編」は基本の定番があり、そこから先に様々な抽出セミナーも検討中です。

そして、「中級編」は、ハンドドリップを通し、コーヒーの風味の「多様性」をしり、新たな「おいしさ」を発見したうえで、「自分自身の最良の抽出チャート」(Coffee Brewing Control Chart)を完成させることを最終目標にしています。