パパ日記

ジム・ロジャースとコーヒー

セミナーサイト http://coffee-seminar.com/

100年生きるには、自助努力が必要になるのは自明の理ですが、我々の世代では100年は生きないでしょうから実感はありません。


日本人はお金や投資について学んでいませんので(学校で教わっていない)、グローバリズムの中では損をする比率が高くなります。
したがって、本来は学習すべきと考えます。



投資の神様といわれるジム・ロジャースは、多くのファンドマネージャーから尊敬され、私の知人のファンドマネージャーの女性も崇拝しています。
彼の本は、大体同じことが書かれていますので、1冊読めばよいでしょう。


彼は、先を見る視点の情報源は、新聞と言い切り、さらに自分の目で世界を見て体験したものしか信用しないといいます。人の見ないところを観ようとする志向が強く、歴史から学ぼうとする姿勢も徹底しています。

まさに「「人の行く裏に道あり花の山」を実践しているのでしょうね。
この言葉は証券業界で使用されます。
好きな言葉ではありませんが、私がやってきたことに通底します。

「人のやらないことをやろう」「私は私になろう」ということですね。
しかし「私」「個」がないと無理ですよね。
「私」は自分を作り上げていくことですから、何らかの努力は必要でしょう。

開業セミナーでは、「フランス人になれ」とよく言いました。
「あなたはあなたで他の人とは違うのだから自分の感性や価値観を表現しなさい」ということです。今は、中国人がそのあたりを徹底しているのかもしれません。

こんな私でも、新聞で必ず見る指標欄があります。
日経平均、ドル価格、ドバイ原油価格、金の価格です。
少しは世界が見えます。


米国コーヒー先物価格はたまにしか見ません。
sp生豆はあまりに高くなりすぎましたのやや以上です。
しかし、良いコーヒー生産にはそれなりの見えない努力が隠されていることも知らねばなりません。


ここ2~3年のブラジルの増産、ファンドの介入による先物相場の低迷は、コーヒー産業全体にとってはよいことではありません。
日本の汎用品を扱う会社は恩恵を受けますが、
コーヒーの生産量の80%は零細小農家によりますので、生産者は生活が厳しくなります。

2000年のコーヒーの危機の時は、40セント代/ポンドまで下がりましたので、廃業や転作が相次ぎました。フェアトレードが誕生したのもこの時です。
今は97セント代で、中米、コロンビアの生産コストを割ります。


カネフォーラ種+ブラジルのコーヒーの生産比率が、全体の70%を超えますので、由々しき事態とも言えます。


さび病とともに、コーヒー産業は、過去何十年もこの構造的な問題を抱えています。