パパ日記

ハイロースト

ハイローストの販売サンプルが横浜から回ってきました。
明日テースティングしてみますので、結果を報告します。



焙煎度は、日本では8段階で表現することが一般的です。
ハイはミディアムとシティの間の焙煎度ですが、意外に難しい焙煎度で実際には流通は少ないような気がします。

まず、焙煎度からいえば長いスパンのあるミディアムの終わりころからシティの2度目のハゼ(炭酸ガスがコーヒーのからを破って出てくる)の手前です。
ミディアムの風味ではなく、またシティの風味でもありません。


焙煎担当もこの焙煎度には、経験を要し、浅めになるとミディアムの風味が残ってしまい、深めになると深煎りのニュアンスがでてしまいます。
ミディアムの終盤とハイの焙煎度の区別がつくと一人前です。




この風味をきちんと理解して、さらにきちんと焙煎できれば優秀です。
生豆の繊維、嵩密度、ショ糖量などで焙煎豆の色合いは変わりますので、それぞれの豆でその微妙な1~2秒の差異を見出さねばなりません。
パソノンに入力されたプロファイルの通りでいいわけではありません。



非常に焙煎の幅が少ない焙煎度ですので、表現が難しい訳です。
堀口珈琲では一番浅いローストで、きわめてデリケートです。


大まかですが、堀口珈琲のpH及びL値は下記のとおりです。

ミディアム     ハイ       シティ
pH 4.7~5.0     5.1~5.3      5.4~5.6
L値  22.2    20.2    19.2

pHは、生産地などにより変わります。
L値(light))は、色の明るさ(明度)を表し、0~100まであり、0が黒で100が白であり、数字の大きいほど明るい色を表します。
分光色差計 SA4000(日本電色工業製)で測定。