パパ日記

Brazil-1

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ブラジルは広大な地域が広がり、年間のコーヒー生産量は2018-19が65.131、19-20が58.211( In thousand 60kg bags )です。

ICO加盟国43カ国の全生産量の35.3%を占め、うち国内消費が22.000程度で生産量の38%程度(収穫年度によりことなる)を消費する世界有数のコーヒー消費国でもあります。

そのうち、コニロン(conilon)とよばれるロブスタ種(主に国内消費される)が25~30%を占めます。アフリカやアジアのロブスタ種(カネフォーラ種)と同じような味ですが、かなり泥臭い印象です。
コニロンは、Espirito santo地域の標高の低い地区で比較的小さな農家で収穫されます。

ブラジルの生産地域を区分すると、ミナスジェライス(Minas Gerais)州が最大の生産地で全生産量の約50%を占めています。主にはSul de Minas、Cerrado、Matas de Minasu、Chapada de Minasuなどに区分されます。BSCA(ブラジルスペシャルティーコーヒー協会)などは今少し細かく区分しています。

その他、Mogiana地区のあるサンパウロ州、エスピリト・サント州、バイア州(北部)、パラナ州(古い産地で南に位置し霜害でセラードに生産地が移行、現在日本入港はほとんどない)に区分されます。

これらの地区の試料を収集し、今年は院生の研究テーマとして分析する予定です。サンプリングにより、結果は変わる可能性はありますが、結果により考察します。

3年前には、ブラジルのナチュラル(以下N)、パルプドナチュラル(以下PN)、セミウァシュド(以下SW)の豆を比較しましたが、NとPNの差は出にくく、SWは酸味に差異が見られました。

また、ブラジルの嫌気性発酵の豆についても分析していきますが、チェリーが入手できず微生物、酵母などの分析はできません。しかし、官能的には大きな差が生じていますので、何らかのアプローチをしてみたいとは考えています。


まずは、官能的な観点で、風味の傾向を把握しつつ、そのanaerobicの方法との関連を探ります。現時点では、主には乳酸発酵とアルコール発酵が生み出す風味に大別されるように思いますので、テースティングデータを積み上げています。




最終的には、 ウォシュドコーヒーとは明らかに異なる、ブラジルの品質評価をどのようにすればよいか?を明らかにすることです。