昨晩はベビトリーチェが4月中旬でクローズしますので最後の夕食を。
イタリアらしい食事を作る優れた料理人ですので残念です。
イタリアのホワイトアスパラ、うにのカッペリーニ、ホワイトのボローニャ、牛の赤ワイン煮、
ズッパイングレーゼ。タイガースキンのイタリアっぽいエスプレッソですね。
イタリア料理を初めて食べたのは六本木通りにあった「アントニオ」です。
今の青山通りの店ではなくそれ以前の店ですので知っている人は少ないでしょう。
40年近く前ですので当時の日本人にはなじまないような味でした。
その後代官山のヒルサイドテラスに引っ越し、何度通ったかわからないくらいです。
様々なイタリアンに通い、そしてローマ的スタンダード料理のアントニオで食べることを繰り返していました。長い間、ここと六本木のカピトリーニ(今はなき)こそが日本のイタリアンの原点の味でした。
先代のアントニオさんは、ムッソリーニの作った料理学校を首席で卒業し、イタリア海軍の船長の料理人をし、日本で終戦を迎え日本人の女性と結婚しています。息子たちがレストランを継ぎ発展させています。現在何店か店がありますが、代官山のピエトロさんの店が最もこだわりの強い店でしたが、今はラザーニアの店になっています。
カピトリーニの吉川さんはローマの学校で料理をならい、西麻布にレストランを開いた先駆的な方で、長い間イタリア料理人協会の会長をしていました。
アンティパストが店の中央に置かれ、シェフ自ら必ず皿に盛るこだわりの方でした。
すでに閉店し、今は経堂と千歳船橋の間くらいに週4日営業の小さな店をやっています。
日本のイタリアンはその後1980年後半あたりから急速に発展していきます。
今では東京では蕎麦屋よりイタリアンの方が多いという状況です。
エスプレッソについては、当時は理解できる日本人はほとんどいませんでしたので、堀口珈琲開業後は毎年のように勉強の為イタリアに行き、エスプレッソを飲みました。
が むしろ料理にはまってしまった訳です。
あ 徳光さん 北海道のアスパラの季節は5がつか6月ころでしたっけ?…..。送ってね。