パパ日記

ゲイシャを飲もう……

ゲイシャブームは、2004年のベスト・オブ・パナマのオークションでエスメラルダ農園のゲイシャが1位になり、世界に衝撃を与えたことに端を発します。
その時の香味は、「果実の風味が強く、さめるとパインジュース」のような味わいでした。

 

 
そこから15年、ゲイシャはパナマの多くの農園で栽培されるようになっています。
またコスタリカやコロンビアでも栽培されるようになりましたが、毎年様々なゲイシャを飲んでみるとパナマの土壌が最も適しているように感じます。

 

 

 

この品種の登場により、従来高い豆の代表であったジャマイカのブルーマウンテンはその地位を明け渡すことになりました。
ブルマンの2倍以上する豆の登場をだれが予測できたでしょう……。

 

 

 

生産量は少なく、世界的な人気はいまだ衰えません。
パナマの生産者は、少量ですがこぞって自分の農園にゲイシャを植えています。
そのため、様々な農園のゲイシャが世に出てきました。
しかし、購入したいという世界中のインポーターやロースターも増えて、簡単には入手できない豆となり生豆価格も高値で安定しています。
SCAJ展示会のパナマのブースでは、いくつかの農園のゲイシャの飲み比べを行っていました。

 

 

堀口珈琲では、「カジェホン農園」のゲイシャを100g4.320円で販売しています。
ペーパードリップで150ccの抽出に最低15gは使用してください。
18gもしくは20g使用し抽出してもよいでしょう。
15g以下ですと粉が少なすぎ香味が出にくくなります。
喫茶では1杯1.620円で提供しています。
特殊なコーヒーで、在庫が長く持ちませんので、販売された時にお試しいただければと思います。

 

 

ゲイシャの一般的香味は、柑橘の酸がベースにあり、そこに熟した果実の風味が加わります。
このゲイシャは、アフターテーストが甘くまるで砂糖を少量入れたかのようです。
さわやかな酸は完熟したミカンのようで、かすかにメロンの甘みなどが加わります。
クリーンで繊細でやさしい香味です。
 

堀口珈琲では、このゲイシャ以外にコトワのゲイシャを扱っています。
今後入港する予定ですので、そちらもお試しいただければ幸いです。