パパ日記

バレエ

昨晩の公演は、長く英国ロイヤルバレエ団のプリンシバル(ソリストの最高位)であった吉田都さんとニューヨークシティバレエ団のプリンシバルであった堀内元(現セントルイスバレエ芸術監督)さんという日本のバレエの発展に寄与した二人の共演でした。

 

バレエやオペラ芸術はお金にならない為、継続することさえ困難な中で、世界のバレエ団で最高位を維持してきたことは、錦織君がグランドスラムで優勝するくらいすごいことだと思います。

 

第2部での共演でしたが、モダンな振り付けで、リフト、ジャンプ、回転などバレエをやっている人を対象にしたかのようなテクニック見本満載の舞台でした。
都さんはエレガントで、もう少しおどってほしかったかな?
しかし、観客の95%以上は女性でその盛り上がりはすざましいものでした。
(最近の新日本プロレスの観客女性比率が30%くらいになっていますが、バレエの男性比率は10%を下回るのではないでしょうか?それでも最近は男性もバレエをやる人が増えつつあり、よい傾向だと思います。)

 

 

今から30年くらい前、ニューヨークで堀内元さんの若き姿を初めて見ました。
演目は「海賊」。
その跳躍と回転が必要なハードな踊りで若手の演目としては有名な作品です。
吉田さんは、英国から帰国後何度か見ていますが、今回はかなり久々になります。

 

五反田のユーポートは、今やバレエ公演のメッカとなっていますが、9月末で閉館となります。新宿の日本青年館が3月末、渋谷公会堂も10月に閉館を迎え、オリンピックまでに、コンサート、演劇などで親しまれる会場の閉館も相次ぎ、劇場確保は舞踊界、音楽界に難しい現状になっています。
ちょうど建て替えの時期などが重なってしまっている訳です。
 

 

日本には初台の新国立劇場がありますが、所属のバレエやオペラの団員の公演や主催公演が主で、外部の公演は出来ないのが現状です。
上野の東京文化会館は、バルコニーもありよい劇場ですが、やはり古くエレベーターがなく不便です。渋谷の文化村のオーチャードホールはとても見にくく、劇場不足は深刻な状況といえるでしょう。
 

 

ユーポートがバレエ公演の専門劇場のようになったのはいつのころからでしょうか。
初めてユーポートに行ったのは、今から35年くらい前に今は亡き20世紀バレエ団の天才ジョリュジュ・ドンの「ボレロ」を見に行った時でした。

 

 

余談ですが、スペシャルティコーヒー業界でも、バレエが身近な方が何人かいて、仕事とは無縁なところでかすかなつながりがあります。