パパ日記

禁煙

飲食店などの建物内の喫煙を原則禁止する法案が20日の通常国会に提出されるようです。

受動喫煙防止の観点から言えば当たり前で、分煙さえそこで働く人にとっては苦痛になる可能性があります。
2019年のラクビ―ワールドカップや2020年のオリンピックでタバコが吸える飲食店があることは、日本が「たばこ天国である」ことを国際的に知らしめることとなり感心しません。

 

しかし、喫茶店などが加入する全国飲食業生活衛生同業組合連合会などは、顧客に煙草を吸う人が多いという理由で反対の意向を示しています。
中小零細を規制の例外にする可能性があるとの論調もありますが、禁煙の方が店を維持できる可能性は高いといえます。
喫茶店国内店舗数は、1981年の全盛期の154.630店から2014年は69.983店に減少しています。私がこの仕事を始めた1990年前後からは年間3000から5000店が廃業していました。

 

 

それらの理由は多くありますが、喫煙も理由の中の一つであると考えられます。
すでにファミリーレストランでは全面禁煙の店もあり、禁煙席から席が埋まっていくところが多く見られます。世田谷でも、そば店や寿司屋などの飲食で禁煙に切り替えるところは増加しています。

 

 

 

15年前から始めた開業セミナーでは、「自分が煙草を吸わないのであれば必ず禁煙に、吸うのであれば自己判断で」と禁煙を勧めてきました。
コーヒー店では、1996年に日本1号店を作ったスターバックスが禁煙にし、多も店の驚きを持って受け止められてからすでに20年たちます。
コーヒーを味わうにはタバコは「香味の阻害要因になる」というメッセージに心意気を感じました。
このころの日本は喫煙が当たり前で、禁煙の店はないといってもよいくらい例外的でしたので、飲食店は禁煙にすべきと考えていた当方に勇気を与えてくれました。
これはスタバの功績の一つと考えます。

 

 

世田谷店は、20年前頃分煙からスタートし、1か月に1テーブルずつ喫煙テーブルを減らし、6か月くらいで全面禁煙としました。当初は来店数は減少しましたが数か月で戻りました。

 

私が初めて海外に行った30年前は飛行機でも喫煙が可能で、その後座席後部のみが喫煙可能という分煙時期を経て2000年前後にはすべての旅客機で禁煙になったと思います。
また新幹線でタバコを吸えることは当たり前の時代もありましたが、最近は限定されたホームの場所での喫煙になっています。

 

 

若い人にはわからないかもしれませんが、禁煙は比較的最近の出来事ともいえます。
ちなみに私はサラリーマン時代、ヘビースモーカーでロングピースを吸っていましたが、開業前にやめました。ニコチンが体内から抜けた感覚を得られるのに1年以上かかった記憶があります。