SDGsへの
取り組み

コーヒーを通じて
サステナビリティに貢献

堀口珈琲はコーヒーを通じて
人々の豊かな暮らしに貢献することを経営理念とし、
事業に取り組んでいます。
その過程を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)に
さまざまな形で寄与しています。

Y-SDGsスーペリア認証

当社のSDGsへの取り組みが認められ、
2023年11月に横浜市より「Y-SDGs上位認証」が付与されました。

コーヒーとSDGs

コーヒーを通じて
SDGsに取り組むことができるのはなぜでしょうか。
それはコーヒーに次のような特徴があるからです。

開発途上国を中心に
生産される換金作物

世界には約1,250万のコーヒー生産者(農家や農園)が存在するといわれます。彼らのほとんどは開発途上国に暮らす小規模な農家です。
自分で農地を持たず、大規模な農園で働く人たちもいます。社会的・経済的に脆弱な立場に置かれている人も少なくありません。
このことから、SDGsの17の目標のうち、下記のような項目が生豆生産の現場を中心にコーヒーと関わります。

貧困を無くそう 飢餓をゼロに すべての人に健康と福祉を 質の高い教育をみんなに ジェンダー平等を実現しよう 安全な水とトイレを世界中に 働きがいも経済成長も 人や国の不平等をなくそう 住み続けられるまちづくりを 平和と公正をすべての人に

コーヒーの木は
日陰で育つ植物

コーヒーの木は森林の中や森林のような状態に近い畑(すなわち日陰をつくる高木も生える畑)で栽培することが可能です。
このため、生豆の生産は森林やそれに準ずる生態系の保全と両立できる可能性があります。
このことから、SDGsの17の目標のうち、上記に加えて下記のような項目もコーヒーと関わってきます。

気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう

化石燃料の使用や
廃棄物の発生

コーヒーを飲むためには生豆を焙煎し、焙煎豆の成分を熱水で抽出しなければなりません。焙煎・熱水抽出には加熱が必要ですが、その熱源として多くの場合、化石燃料が使用されます。また抽出した後には残滓(かす)が残りますので、廃棄物も発生します。缶コーヒーなどすぐに飲める状態の商品を生産・流通・消費する場合には、追加でエネルギーや容器も必要となり、その分、化石燃料が使用や廃棄物の発生が増えます。包材や容器(カップなど)にプラスチックが使われることも多いため、適切に廃棄・処分されないと海洋のプラスチック汚染につながる恐れもあります。
こうしたことから、SDGsの17の目標のうち、下記のような項目もコーヒーと関わってきます。

つくる責任つかう責任 海の豊かさを守ろう

堀口珈琲の取り組み

生豆の生産における
取り組み

堀口珈琲は世界中の生産者と
長期的なパートナーシップを築いてきました。
それを通じてSDGsに関わる活動を行ってきました。

東ティモール

紛争地や災害被災地での人道支援を中心に活動している認定特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)に協力し、高品質なコーヒーの生産を現地に定着させる活動に携わっています。

東ティモールはコーヒー栽培に適した環境に恵まれた産地ですが、長く続いた紛争の影響もあり、栽培や加工に関する知識や技術が不足していました。この結果、品質が高いコーヒーを生産できる潜在力を発揮できていませんでした。その一方で、同国にとってコーヒーは唯一の換金作物といっても過言ではなく、多くの人々がその栽培で生計を立てています。このため、生産者が技術の向上を通じてコーヒーの品質を高め、適切な価格で販売できるようになれば、生産者の収入が増え、ひいては国全体の経済発展に大きく寄与する可能性があります。PWJはこうしたコーヒーの可能性に着目し、フェアトレード事業として同国のコーヒー産業の育成に2003年から本格的に取り組んでいます。

堀口珈琲はその当初から品質面でPWJや生産者に支援を行い、この事業を通じて生産されたコーヒー生豆を購入しています。

東ティモール

ルワンダ

高品質なコーヒーの産地として成長著しいルワンダ。堀口珈琲は現地農家の協同組合とともに「ニャミラマ・プロジェクト」を2017年から推進しています。その目的は、ルワンダコーヒーの品質強化と生産者の生活向上、さらにはそれらに基づく持続的な生産活動の実現です。

コーヒーは同国における重要な輸出産品。外国からの支援もあって近年は多くの生産者が品質向上に成功し、生活水準を向上させています。しかし、その流れから取り残されている者もいます。このプロジェクトに参画している生産者もかつてはそうでした。高品質なコーヒーを生産できるポテンシャルを有しながらも、品質への取り組みが伴わず、その生豆は一般品に混ぜられ流通していたため、十分な対価を得られていませんでした。

「ニャミラマ・プロジェクト」では、立ち上げ時に短期的な支援として農機具や肥料の調達などをまず実施。その後、中長期的な支援として、仕上がった生豆の購入と品質向上へ向けて協働を継続しています。この結果、土壌の有機質は増え始め、品質・収量も向上しつつあります。

ルワンダ

焙煎豆の製造における
取り組み

2019年に設立した横浜ロースタリーで
コーヒー豆の焙煎豆を製造するにあたり、
次のような取り組みを行っています。

温室効果ガス発生の抑制

原料を保管する場所(港湾倉庫)と同じ地区に製品をつくる場所(ロースタリー)を設けることにより、原料輸送に伴うCO2などの温室効果ガスの発生を抑制しています。ロースタリーで使用する電力は2021年からすべて再生可能エネルギー由来(グリーン電力)となっています。ロースタリーでコーヒー豆の焙煎に使用する燃料(LPガス)は2024年7月にカーボンニュートラル(CN)化されました。グリーン電力化とLPガスCN化により、ロースタリーでの電気使用と燃料燃焼によって排出される二酸化炭素(CO2)の実質ゼロ化が実現しています。

廃棄物の削減

生豆の選別工程で発生した、堀口珈琲の品質規格を満たさない生豆は、別のコーヒー業者に再販し、廃棄を防いでいます。
焙煎豆は受注生産しており、毎日必要な量だけを焙煎することで、焙煎豆の廃棄量削減に努めています。

焙煎豆の流通・
消費における取り組み

堀口珈琲は自分たちがつくったコーヒー豆で、
より多くの人が幸せになり、
フードロスも防げるような活動をしています。

知的障がい者の就労支援

知的障がいのある方々が働くカフェに対して堀口珈琲のスタッフがコーヒーの抽出について指導を行い、誰もがおいしいコーヒーをお届けできるように支援しています。

フードバンク支援

横浜ロースタリーで焙煎されたコーヒー豆は、すぐにパッキングされ各店舗に届けられます。よりおいしい状態でコーヒーをお届けしたいという考えのもと、コーヒー豆は焙煎してから販売できる期間を短く設定しています。このため賞味期限までまだ日数がありながら通常に販売することができないコーヒー豆も生じてしまいます。それらをフードバンクに提供する取り組みを行っています。