パパ日記

ミカンコミバエとベリーボーラー

奄美大島の特産品であるタンカンがたいへんなことになりました。
1986年に絶滅したはずのミカンコミバエという害虫が大発生し、せっかく育てたタンカンを廃棄することになってしまい、島外に持ち出せなくなっているようです。
台湾や東南アジアから台風などの強風に乗ってくるという説もありますが….。

 

 

 

タンカンは独特の風味のミカンで、毎年楽しみにしているのですが、タンカン農家の皆様の落胆、失望には言葉もありません。尚、沖縄でもタンカンは収穫されています。

 

 
昨年、農水省は植物免疫法に基ずく緊急防除として出荷を禁止したようです。
その他、ポンカン、マンゴー、パッションフルーツなども出荷できないようです。
実の中に卵を産み、幼虫が果肉を食べるようで食用にはならなくなるのでしょう。
 

 

このハエが鹿児島に侵入すると日本の柑橘系果実は大変なことになるので、県はテックス板(オスの成虫を誘導する物質と殺虫剤を混ぜたものを木片にしみこませたもの)を12万枚散布したようです。またトラップでも防御しています。
コーヒー農園では、ベリーボーラ対策としてトラップが樹にかけられているのをよく見ます。

 

 

ハワイ島では、2013年頃にベリーボーラの侵入でコーヒーに壊滅的な打撃を受けました。
どのような経緯で島に侵入したのかは特定できていませんが、最近は中南米などの農園を経由してハワイ島に行くコーヒー関係者も増加しているのでしょう。
又、ピッカーも海外からハワイ島に来ますのでこのようなことが起きたのだと思います。
自然界は複雑なバランスの上に成り立ちますので、他にも何らかの原因があるとは思います。

 

 

ハワイコナは、もともとこの虫が大量発生することがなかったためが大減産になりました。
その後、殺虫剤を散布した結果2015-2016クロップは、回復の方向に向かっているようです。