パパ日記

ローストトレーニング

マンツーマンのローストトレーニングをビーンズショップ開業者に対して現場で行います。
焙煎機の設置状態により初期操作の方法が異なり、香味をチェックしながら操作方法を
決めていきます。
5月は横浜、三重を予定しています。

ビーンズショップ開業の相談を多く受けています。
コーヒーには一般的なコーヒーとスペシャルティコーヒーがあり、そのどちらの世界で仕事をするのかにより、求められるスキルは異なってきます。

スペシャルティコーヒーを扱うビーンズショップの開業は、簡単にできるものではなく準備期間が必要です。
求められるスキルは多岐にわたり、味覚、接客、企画、展示、パソコン、ローストなど多くを身に着けることが必要となります。
そのスキルが何かを知らずして開業を考えるのは無理があり、成功の確率は少ないでしょう。

基本的には最低1年の味覚トレーニング、できれば2~3年計画でただしい味覚の判断力をつけてほしいところです。
初心者はローストを覚えようとしますが、ローストよりも香味を理解することがはるかに重要で、香味がわからずローストしても意味を持ちません。
したがって、まずは堀口珈琲のコーヒーを毎年繰り返し体験してください。
いいコーヒーの体験しか味覚は開発されません。

スペシャルティコーヒーを扱うビーンズショップ開業には、その香味の体験を増やすことが最優先で、それを積み重ねることで初めて香味を理解することができ、、他との違いを説明できることになります。

プロとしては、自分の感覚で「おいしい」というだけでは香味を理解しているうちに入りません。あくまで客観的に「どのような香味で、何がよいのか?」などを理解しなければなりません。ここがスタートとなります。

さらに、販売方法を研究したり、センスを磨くなどロースト実習の前にやるべきことは多くあります。

2~3年の準備期間を設け、きちんとスキルの向上を図ることが重要です。