パパ日記

2026-12深煎り焙煎競技会終了

30名の参加者で、世界で初めての深煎り焙煎勉強競技会が開催されました。
グァテマラ・アンティグア産ラス・ヌーベス農園の豆を試料として、ディスカバリー直火焙煎機で焙煎を行いました。
ここ15年間浅い焙煎をよしとする様々な競技会の影響もあり、世界的に浅い焙煎がトレンドの一部を形成してきました。また、SCAのカッピングローストであるアグトロン63前後というシナモンローストとミディアムローストの中間程度の焙煎度がカッピングの主流となり、この焙煎がベストと勘違いしてしまうコーヒー関係者が世界的に広がったとも言えます。
そのような中で、深煎りコーヒーの本質的な風味を求めて競技会が開催されました。

また、浅煎りコーヒーのトレンドに対し、もっと深い焙煎があってもよいのではいかという疑問は日本の中でも根強く、深い焙煎に対する関心度が潜在的に拡大しつつあるように感じます。
この競技会の募集が、3分で30名の定員が埋まってしまったことでもお分かりいただけると思います。

2月2日の参加者向けのオリエンテーションを行い、2月24日にジャッジ5名のオリエンテーションを行い、26日当日の午前中に深煎り豆のキャリブレーションで評価基準の確認を行いました。
官能評価は、「ミルっこ」でやや粗目にグラインドし、30gの粉に400mlの熱水(93℃)を注ぎクレバーで抽出。抽出は、注湯の1分後に4回攪拌し4分間で抽出しました。次回はドリップシャワーを利用したネルの抽出に切り替えるかもしれません。

選手は10人ごとに時間差で焙煎しました。焙煎機で40分間に2回の焙煎を行い、よい方の焙煎豆を提出します。ジャッジは、1時間30分以内に10サンプルの官能評価を行うことになります。

官能評価は、堀口珈琲研究所が作成した深煎り用を使用しました。
評価項目は、「香り、酸味の残存、コクの豊かさ、苦味の質、焙煎の均一性、うま味、甘味、クリーン、個性。調整点」の10項目で評価しました。直火でしたのでマイナス点も組み込みましたが、実際にはマイナスの評価は在りませんでした。
深煎り(フレンチロースト)の解釈の問題も浮き彫りになりましたので、2回目は焙煎豆および粉をサンプルとして準備します。米国の使用しているアグトロン数値は、簡易計ですとあてになりませんのでL値の方を採用するかもしれません。

使用豆は終了後発表しましたが、グァテマラ・アンティグアのラス・ヌーベス農園の密度の高い硬質の豆を使用しました。深い焙煎でも酸味が残る素晴らしい豆でした。

成分

数値

内容

水分値

活性水分値

密度

pH

滴定酸度

脂質量

酸価

11.7

5.56

835.8

4.80

7.42

18.9

4.87

安定した水分値

極めて適切な乾燥状態

極めて密度が高い

酸が非常に強い

総酸量が多い

非常に脂質量が多い

通常範囲

最後は、私の「焙煎の基礎知識とメイラード反応:という講演をし、表彰式で終了しました。

後日、東京農業大学と堀口珈琲研究所で、サンプルのBrix.pH、滴定酸度、を計測し、さらに味覚センサーにかけた結果を参加者にフィードバックします。

horiguchi