パパ日記

2016-14 さまざまなカチモール品種の研究

日本で流通しているコーヒーの品種は、アラビカ種60%でロブスタ種が40%前後程度を占めます。アラビカ種の中で在来系の品種は激減しカチモール品種が増加しています。
しかし、カチモール品種についての分析研究は多くはありませんのでカチモール品種の品質・風味を大学での研究テーマに加えました。

カチモール品種
アラビカ種とロブスタ種の自然交雑種であるティモールハイブリッド(HDT)とカトゥーラ(Caturra)の交配により作られた品種群で、1950〜60年代にポルトガルのコーヒー研究機関で生まれました。
さび病耐性があり、矮小で栽培しやすく高収量な品種で世界の研究機関で選抜され、各国の新しい品種の親となっています。

標高800〜1600m程度に適応性があり、密植栽培可能で世界で最も広く植えられているアラビカ系統の一つです。
例えば、コロンビアのカスティージョ品種は、各生産地ごとにクローンが選抜されています。ケニアでは、ルイル11以外にバチアン品種が増加しています。インドネシアその他のアジア圏では、アラビカ種の大部分がこのカチモール品種になります。

流通しているカチモール系品種
カチモール品種は、一つの品種というより数十のクローンの集合体とも言えます。これまでテイスティングできたものの一部を上げてみました。
CIFC 832 系統(カチモールの基礎で世界中)、コロンビアのカスティージョとバリエダコロンビア、ホンジュラスのIHCAFE90 とLempiraとParainema、コスタリカ95、インドネシアのAtengTimtim、ベトナムのCatimor128 129、ケニアのRuiru 11とBatian、中国の832系統などがあります。
これらは、単一品種として流通する場合もありますが、と他の品種と混在して流通する事例も多くあります。

風味
生育速度が速く果実熟成が短いため、芳香成分形成に関わる代謝が単純で、酸の多様性が少なく、風味差が出にくいと考えられます。
一般的風味は、香りの繊細さは弱く、酸の質が単調になりやすい傾向が見られます。風味の透明感が弱く、苦味があり、ナッツ、穀物、ハーブなどの印象が強い印象です。乾燥の良いものはチョコレートのボディ感などがありますが、酸味は酢酸系の酸味を感じます。

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