パパ日記

遅れてきたゲイシャブーム

ターバックスコーヒージャパンは9月に、パナマ産の「ゲイシャ種」の豆を使ったコーヒーを一部店舗で数量限定で発売するようです。価格も高く生産量も少ないですので、本来チェーン店が扱えるコーヒーではないと思っていましたので驚きです。

 

しかし、スペシャルティコーヒーマーケットでは、この品種が「ベストオブパナマ」の品評会でデビューした2004年あたりから脚光を浴びていますので10年遅れともいえます。
全国約1000店のうち、「クローバー」という抽出マシンのある20店では1850円のようです。高いですね。低価格コーヒーを扱うコンビニエンスストアなどとの違いを打ち出すのでしょう。
最近ゲイシャも様々な農園が作るようになり、香味の格差が出てきていますので、きちんと花の香り、果物のような風味が出ればいいですね。どこかで試してみます。

プロントも、今夏プレミアムアイスコーヒーとして「ゲイシャ種」のアイスコーヒーを出しました。
こちらはコロンビア産です。銅のカップで提供していますね。
昔喫茶店でよく使用されていました。
低価格コーヒーが主流となっている昨今、やはり質の差別化を図っていくためのようです。
コロンビアでも最近はゲイシャを植える農家が出てきていますので使用したのでしょう。

 

また、ドトールは、今年4月にプレミアムビーンズセレクションとして『マラウイ ゲイシャ』を発売していました。マラウイ共和国は、国土のほとんどが高原というアフリカ南東部の国で、近年では良質なコーヒーを生産しています。
堀口珈琲でも、10年くらい前にはよくこのマラウイのゲイシャを使用し、ブレンドに使いました。パナマのような華やかなゲイシャの香味はないのですが、明るい酸とバランスのとれた香味に特徴がありました。

 

 

私も2004年のパナマのオークションのゲイシャのサンプルを初めて飲んだときは衝撃を受けました。その後何度も堀口珈琲ではゲイシャを販売しています。
今はパナマのコトワさんの「リオクリスタル」です。
標高が高く、結実までに5年(通常は3年)かかる優れものです。

 
ゲイシャは、栽培条件が厳しく、1本の木から採れるコーヒー豆の収穫量は少なく、花のような香りで、柑橘系の酸の他に甘い果実の風味があります。さめるとパイナップルジュースのようです。スターックスがパナマの農園のゲイシャ種を購入するらしいという噂はありましたが、本当に購入したンですね。
生産量も少ないのでスタバのような大きな企業が買うと生産地や価格などに影響を与える可能性が強く、問題が生じそうでちょっと心配です。