パパ日記

カプセル

最近 米国家庭におけるコーヒー飲料のスタイルが変わってきているという記事が目につきます。これはアメリカ独自の動きで、今後他の消費国の固有の文化の中でどのようになるかは不明です。

 

 

 

ネスプレッソも普及していますが、それ以上に一杯ごとの使い切りのカプセルが普及しています。GMC(グリーンマウンテンコーヒー)がM&AしたK-CUP用のコーヒーメーカ(keurig)ーは全米で2000万台売れているようで、全米コーヒー協会では国民の27%前後が保有していると言っているようです。

 

 

 

私は2012年11月にGMCを訪問しましたが、驚くべきスピードで急成長していました。
生産が追い付かず、コーヒー会社の工場を買収していました。
当時で全米に4、カナダに2か所の工場を所有し、24時間稼働していました。
当時で、売り上げ金額規模で34%(販売g量ベースではない)と言っていましたので驚くべき数字です。
全米で最も消費の動くクリスマスプレゼントにこのkeurigが好まれるとも聞きました。

 

 

その急成長の主な要因は、マシン会社をM&Aすると同時に、自社のみのコーヒーで製造していたカプセルを、OEMでマクドナルド、ダンキンドーナツというファーストフードの会社から大手コーヒー店のカリブコーヒーやスターバックスなど多くの会社のカプセルを作ったことにあります。
消費者は自分の好きなブランドのカプセルを家庭で飲むことができる訳です。
さまざまな会社のカプセルがミックスされて売られてもいます。
対してネスプレッソは、自社ブランドのみで又エスプレッソが中心ですのでシェアには限界がある訳です。

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昼食を
御馳走になる          keurigとK-cup

 

またこのK-CUPの普及の原因としては、紅茶から米国人の好きなホットアップルなどのカプセルなどコーヒー以外のものにも使用できることが挙げられます。
またカプセルに使用するコーヒーの量も9gから13gなどと増加して味も追及していることも見逃せません。消費者にはとても便利な訳です。

 

 

 

この反動で、米国のナショナルブランド(ヒルスプロスなど)の缶、袋物の消費の伸びは停滞しているようです。
スタバやピーツ、地場のサードウエーブ系などは伸びているようです。
私が、もう一方の成長会社であるCOFFEE BEAN INTERNATIONALを訪問した際社長の Paul Thornton氏は、「K-CUPとナショナルブランドと競合しないPB商品を作っている」と言っていました。

 

 

この動きは、スターバックスが全米で多店舗展開した時の動きに匹敵するムーブメントと見る向きもいます。それに比べればサードウエーブはまだまだささやかな動きともいえるでしょう。
K-CUPをフォースウエーブといえるかもしれません?

 

 

 

日本の家庭用マーケットでは、ネスプレッソを含めカプセルは、オフィス、ホテルなどでシェアを伸ばしつつありますが家庭での市場は小さく、大手から自家焙煎までのコーヒーが多く流通しています。
米国人はコーヒーが必須の飲み物ですが、日本人はコーヒーに品質や香味への嗜好性が強いとも感じます。

 

 

家庭でのコーヒーの愉しみは、keurigのような利便性のあるものもいいでしょうし、自宅でよりおいしいペーパードリップで楽しむのもいいでしょう。
今後のコーヒーマーケットは、コーヒーの品質や香味の多様性、価格の多様性以外にも抽出方法の多様性も生み出すでしょう。
15年前にはなかったフレンチプレス、最近うまれたエアロプレス、サイフォンの復活、ペーパードリッパの多様性、さらにはネルへの関心など。

 

 

 

しかし、最終的はコーヒーは品質が重要です。
それがおいしさにつながると信じます。
そしてどのような抽出方法がいいのかも追求します。
そんな中で美味しいコーヒーとはなに?という単純で難しい

コーヒーのガイドを続けるつもりです。

 

 

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