パパ日記

ネルはやはりいい風味を出しますね

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「抽出初級」でネルを使用しますので、準備中です。
煮沸して使用しやすい状態にしておきますね。


やはり、ペーパーでは出せないなめらかな風味はネルの醍醐味です。
このなめらかさはどこから来るのかは難しい問題です。


コーヒーの抽出液は、98.6%が水分ですので、それ以外の溶質成分は炭水化物が0.7g(水溶性の植物繊維)と最も多く、それ以外には灰分)0.2g(カリウムが大部分)、タンパク質0.2g(アミノ酸組成によるもの含む)などで、その他微量のカフェイン、有機酸、タンニンなども含まれます。


ペーパードリップでは脂質はほぼ検出されません。
水溶性の繊維質ではBrixはあまり高くなりません。
脂質が抽出されませんので、コーヒーの抽出カスには脂質が15%前後も入っていますので燃料にできる訳です。



脂質は有機溶媒には溶けますが熱水には溶けませんので、フレンチプレスでも油脂は溶解しません。豆の表面ににじみ出たオイルが抽出液に浮かぶ程度です。
エスプレッソは、ボイラー内の蒸気が130℃となりますので、脂質が少し溶解しますので、ペーパーやフレンチプレスのBrixより高く、30mlでbrixは10.2程度になりますのでかなり濃度が高い飲料といえます。



したがってこのあたりに、ネルの抽出のヒントが少し隠されているように感じます。

ネルも何種か試してみます。

コーヒーはよくわからないことが多く、このあたりが曖昧で抽象的な世界を生み出していると考えます。