パパ日記

皆様。まずはコロナに感染しないようご注意ください。

現在、コーヒー産業は、生産国においては、気候変動によるアラビカ種の生産減、ブラジル、ベトナムの増産に伴う汎用品・ロブスタ種の増加と相場の下落、80%の小農家の生活の不安定化、小ロット化による新たな高品質品の生産などの微妙なバランスの上にあります。

対して、消費国においては、高品質アラビカ種、汎用品アラビカ種、ブラジル産、ロブスタ種という様々なコーヒーが流通しています。しかし、それらの混在したコーヒーの流通の中で、消費者はその品質・風味を把握しにくくなりつつあります。

そのような環境の中で、抽出器具の多様化と抽出方法の変化、小型焙煎機の普及と焙煎度に対する考え方の変化、官能評価における評価語彙の拡大と混乱など様々な新しい局面に遭遇しています。

このような、コーヒー産業の変化の中で、再度コーヒーをとらえ直してみたいと考え、私が過去30年間で学んだことの一部を、主に抽出という観点から見直すことができればと書いているのが1冊目の本です。これまで、10冊の本を書いてきましたが、「抽出」についてはほとんど触れてきませんでした。

既存の多くの本でさりげなく書かれてきたことを、「なぜ?」「どうして?」という点からとらえ、見直したものです。
原稿はほぼ完成していますが、出版は9月頃になると思います。

2冊目も並行して書いていますが、こちらは今少し遅れそうです。