パパ日記

コーヒー品種 14 F1ハイブリッドとコスタリカのマイクロミルの品種

コーヒーセミナー  https://reserva.be/coffeeseminar

 

コスタリカのマイクロミルのロットをテースティングしましたが、素晴らしい風味でした。8品種のナチュラルの精製ですが、発酵系のニュアンスはなく、きれいな風味です。

グラフは味覚センサーの結果です。
このF1は何のハイブリッドかわかりません。飲みやすいコーヒーの印象です。
Sudan Rumeとサルチモール種の交配種のMarsellesa種だと思うのですが?
さらにエチオピアの品種を掛け合わせたStarmaya種でしょうか?
Starmayaは、FirstArabica F1として従来の品種改良の概念を覆す品種として重要になります。

Milenio種は、Sudan Rume種とT5296(HdeT×VillaSarch)のハイブリッドですが、風味は明るい酸味がありいい品種だと考えられます。Geisha種に比べ華やかさにかけますが、味覚センサーの風味パターンが Geishaと 同じです。

このBourbon種は、他の品種のなかで目立たず、埋もれた印象です。

Kenia(kenya)は、SL種のことだと思います。このロットは酸、コク共に明確で45点(SCA方式であれば95点)で、この8種の中では最もよい風味でした。

Villa Sarchi種は、Bourbon種の突然変異で、一般的に風味はブルボン種より劣りますが、このロットはVillalobos種(ティピカの突然変異)同様風味のバランスがまとまっています。但し、かすかにエーテル臭がします。

Moka種は、生豆の形状からモカ種とはいえそうもありませんが、酸味とコクが
心地よく高い評価としました。

2020-21Crop Crop 味覚センサー

 

通常コーヒーの品種改良には、F1からF5までの世代を経て遺伝的な安定が図られます。 よいF1品種があったとしても、その遺伝的特性は1世代限りとなり、2世代目からは徐々に劣性遺伝子が発現し、当初想定していた品種としての意義が薄れていきます。

そこで、WCRは、 耐病性、風味、生産性、気候への適応、均一の熟成期間などを想定し、 2015年からF1ハイブリッド品種の開発を行っています。2019年には一部収穫もし、エルサルバドル、コスタリカ、ルワンダでの栽培し、標高差での適応などの試験も実施されています。
続く