パパ日記

ワインセラーの冷却方法とビンテージワインのアミノ酸

https://reserva.be/coffeeseminar
コーヒーセミナー

 

ワインセラーの冷却には3種あります。
コンプレッサー式は冷蔵庫と同じ仕組みで、モーターで圧縮した冷却ガスを循環させることで冷やします。
いまは、振動音も少なくなりコンプレッサーが主流です。
ペルチェ式は、電気によって温度調整します。音や振動が少なくリーズナブですが、湿度管理は出来ません。排熱用のファンが稼働し、家庭用になるでしょう

3つ目は、アンモニアの気化熱によって冷却するタイプで、。モーターなどを使わないため、振動や音がせず静穏性に優れますが、最近目にしなくなりました。
このアンモニア式セラー2台にワインを保管していましたが、アンモニア漏れが生じ、強烈な異臭で大変な思いをしました。
ドアを2㎝開けただけでも臭いがきつく、アンモニアを中和するのに10日ほどかかりました。
扉の隙間から、中和剤を噴霧したり、塩酸(トイレ掃除用のサンポール)を入れたりしたことの顛末は、以前書きました。

 

そのため、ワインを某倉庫会社に保管依頼しましたが、先日ワイン保管をやめるとの連絡が来て、他の倉庫会社に移管するか?ワインを引きとるか?の選択を迫られることになりました。
まさか、ワイン保管業務から撤退するとは夢にもい思いませんでしたので、憤りさえ感じました。

この業務の先駆者である寺田倉庫さんに預ければよいのですが、在庫が36本に減っていましたので、セラーを購入し研究所に保管することにしました。

というわけで、近くの某ワイン輸入会社の店にセラーを注文に行きましたが(セラー販売イベント中)、配送日さえ特定できない対応の悪さで、新宿西口のビックカメラに行き、コンプレッサー式のセラーを購入しました。
かなり多くのセラーが展示されていましたので、即決で、38本入りのfun VINO(ボルドーより瓶にまるみのあるブルゴーニュだと32~4本くらいしか入らない)を購入しました。

我慢して20年間飲まずに生き残った最後の36本ですので、人生の最後に向ってゆっくりと飲んでいくつもりです。
ボルドーの1級が6本、イタリアのフランチャネッロが4本、後はブルゴーニュのグロフィエの特級畑のボンヌマールと1級畑のレザムルーズなどです。
この年代の物は、日本には在庫がほとんどないと推測され、レストランやwine屋では目にすることはできません。

 

イタリアレストラン、フレンチレストランもしくはワインバーに持ち込み、ソムリエに抜栓してもらう予定でいます。
尚、ワインの醍醐味は、熟成の味です。
ブルゴーニュの熟成したワインは、アミノ酸特にグルタミン酸の風味です。

コーヒーの場合のアミノ酸は、生豆時は主にグルタミン酸の多い組成ですが、焙煎豆は、メイラード反応でアスパラギン酸主体の組成に変化します。現在、Guatemal産の品種ごとのアミノ酸分析をしていますので、いずれ報告します。