パパ日記

シャンパンとコーヒー-4

シャンパンはシャルドネとピノ・ノワールやピノ・ムニエなどをブレンドしたものが多く、シャルドネだけを使用したものはブラン・ド・ブランといわれ単一品種となります。
黒ぶどうのみのものはブラン・ド・ノワールといいます。
どちらがいいかは一概には言えませんが ブランドブランの自社畑ものは価格は高くなります。

 

 

 

シャンパンの場合優れたぶどうの収穫年にはラベルに年号が入り(ビンテージ)特別のものとして分けられます。

最高峰のサロンを例にとれば1990年以降にリリースされたのは1990.1995.1996.1998などで100年間に30数回しか作られていません。
優れたシャンパンはリリースされるまで10年程は寝かされますのでその生産量、手間、保管などから見れば価格は数万というものまで出てくるのはやむを得ないかもしれません。

20150611_162505

1998のサロンで昔購入したもの。
いつあけるか?
このくらいのシャンパンですとどなたかソムリエの方にあけてもらいたいものです?
きちんとした評価をききたいものです。

 

 
以前山梨の老舗ワインメーカーのルミエールさんを訪問したことがあります。
甲州ブドウを使用しシャンパン製法で年間2万本で作っていますが、価格は2000円台から一番高い自社農園ブドウのみのもので5000円ですから、ブドウ栽培の手間、製造、熟成を考えれば安いとしか言いようがないでしょう。

 

 

 

シャンパンの香味-1
シャンパンの味の違いについて言葉での表現はなかなか難しく、ソムリエの官能評価や輸入商社の商品解説のコメントには曖昧なものが多く参考にならないように感じます。
シャンパンメゾンは何百とあり、一部の特質すべきものやビンテージものを除きシャンパンそのものの香りや味の差異は小さく、官能評価は簡単ではないと感じます。
 

 

よくある雑誌の企画で、2000円のワインをブラインドでテースティングした際に、ソムリエのコメントが合致することは多くはありません。しかしラベルを見てテースティングすれば合致するコメントは多くなります。ラベルが味をある程度は香味を表しているからです。
但し、10.000万円以上のワインであれば特徴はある程度は現れますので、ブラインドでも共通のコメントが少しは増えるとは思います。

 

 

 

コーヒーでも一般的なコーヒーは、どこの産地は判別するのは難しく、香味の表現は極めて難しくなります。無難なところで「なめらか、マイルド、やわらかな酸がある」くらいになってしまいます。むしろ「酸がきつい、濁り感がある、特徴がない」などのマイナス面出るかもしれません。

 

 

スペシャルティコーヒーでも、SCAA基準で80~84点程度であれば産地特徴あるものの、明確ではなく、優秀なカッパーでなければ区別がつかないかもしれません。
但し、85点を超えればある程度、酸の質や香味の特性が出て産地の個性を読みとることができる可能性は増します。
産地の特徴的な香味を理解するには、多くの優れたコーヒーを体験していくしかないでしょう。

 

 

しかし、最近コーヒーのコメントにも官能評価の天才かと思えるようなものが多く見られます。
輸入商社の生豆へのコメントの受け売りであったり、思いつきの感想なども多く、コーヒー関係者が本当に理解しているのか?疑問に感じることもあります。
安易なコメントは消費者を混乱させるだけであまり感心しません。
だれに対して発信しているのかも重要でしょう。

続く