パパ日記

カティモール種について

https://reserva.be/coffeeseminar

セミナーは、2回で人数も少なくあっという間に埋まってしまいました。
4月からは、通常に戻しますので、ご了解ください。

 

大學関連は、4年生の卒論や院生の修論の発表などのデータをチェックしたりしています
アジアのフィリピン産とインド産とラオス産のカチモール種がSPとして評価できるかについて、
理化学的数値、味覚センサー、さらにLC/MS(質量分析)などから検証してきました。
カチモール種でも完熟したチェリーを棚で丁寧に乾燥すれば、よいコーヒーができる可能性があると考えます。

酸味もしっかりした酸がありますのでSPとして評価できるものがあります。
有機酸は酢酸系にリンゴ酸、コハク酸などが絡み、独特の酸味を形成しているように思えます。
脂質量も多くみられ、コクによい影響をおよぼしているものもあります。
但し、酸価値がやや高く、鮮度劣化が早そうな気はします。

 

病害虫にも強く、在来系の品種に植え替えたりしなくても、嫌気性の発酵などをしなくとも、
生産量は多い品種ですので、
適切な精製で、きちんと精製すれば、SCA方式で80点前後のよいコーヒーができる可能性があります。
但し85点は難しいかもしれません。

詳しくは、今年出版の2冊目の本で。
ちなみにカチモール種は、アラビカ種とカネフォーラ種(ロブスタ種)の自然交雑で生まれたハイブリッドチモール(HdeT)にカトゥーラ種の交雑したものです。ロブ系の遺伝子が含まれ病害虫に強く、収穫量は多いのですが 反面風味の点で劣ります。