パパ日記

3月からセミナー再開します

https://reserva.be/coffeeseminar

3月のテイスティング中級から再開します。
今回は2回のみでしたので1日で埋まってしまいました。

4月からテイスティング初級も再開し、従来の回数に戻します。
テイスティング初級を終了後中級を受けてください。

官能評価は、SCAA(現SCA)方式、COE方式(SCAJもこれを踏襲)がありますが、
私は2005年からSCA方式を使用してきました。
QグレーダーもSCA方式によります。
また、論文などではSCA方式の官能評価を基にする事例が多くなります。

しかし、スペシャルティコーヒー(SP)は、2000年代初期の黎明期から約20年の歴史を刻み、大きく変化しています。
現状はSP品質は、3極化し風味も複雑になっています。
また、ナチュラルの評価基準、ブラジルの評価基準も曖昧な中、嫌気性発酵の豆も流通し始め評価は非常に難しくなってきています。

韓国、台湾、中国などの新たなSP市場の拡大、さらに東南アジア、中東の市場が生まれつつあります。
新興勢力のコーヒー関係者は、過去のSPの歴史や、進化過程を知りませんので評価にブレが生じる傾向が多々みられます。評価には一定のトレーニングが必要です。
「適切な精製方法により、よい風味が生まれる」ということを理解していない新しいコーヒー関係者が増えすぎていると感じます。さらには、主観的な方向に評価がぶれているようにも思えます。

そのような中、堀口珈琲研究所では、官能評価結果と理化学的な数値、および味覚センサーとの相関性から新たな5項目50点満点の評価表を作成しています。
SCAの10項目を簡素化したもので、かつSCA方式と相関性のある評価表として作成しました。
この方法で実施し、客観的な評価の基準を提示していきます。

 

コーヒーは、焙煎過程によるメイラード反応(褐色反応)による風味の変化が大きく、他の嗜好品に比べ複雑です。
その意味で、嗜好品としての官能評価が難しいといえます。
コーヒーの風味を理解するには、多くの体験が必要で、簡単にコーヒーの風味が理解できるわけではありませんので、
めげずにセミナーに参加いただければ幸いです。

中級編(現時点で上級編はありません)は、私のライフワークですので、味覚がボロボロになるまでは続けます。