パパ日記

小さな喫茶店・カフェの作り方-2

チャレンジし志半ばで挫折する方もいます。
とても残念ですが、自分で始めた以上自分で切り開くしかありません。
始めることはとても簡単です。
しかし続けることは難しいということを十分に自覚して欲しいと思います。
その自覚なしには成功はないでしょう。
商店街はチェーン店、スーパー、コンビニ等に挟撃され、地方都市のみならず東京も衰退しています。
個人店は戦う武器が乏しく、そのための専門性などの基ずく差別化が必須です。
差別化のためには、自らにきちんとしたスキルを身に着ける必要があります。
しかし、そのスキルは昔のように「まじめに一生懸命」だけでは困難なのが現状で、多様なスキルが問われる時代になっています。
業種の知識、専門技術、接客、企画、事務などスーパーマンのような能力が問われるともいえます。
ですから簡単ではないのです。

 

2010年代はコーヒーマーケットは戦国時代に入りました。
コーヒーの需要は拡大方向にありますが、結果としては供給チャンネルが増えたにすぎません。
コンビニコーヒーは5万店近くになり、喫茶店の8万店弱に迫ります。
コーヒーショップは、FF、FRなどとも競合してきましたが、新たにコンビニとの競合も生まれました。
世田谷店の横のセブンイレブンは、1日100杯のコーヒーが出ますが、個人の喫茶店やカフェでコーヒーが100杯出る店は極めて少ないでしょう。
10年前には想像できなかったことです。
家庭用、業務用マーケットを俯瞰してみれば、ネスレのインスタントコーヒーの抽出機械との競合が始まり、レギュラーコーヒーでもカプセルタイプのコーヒーとの競合にはいってきました。
家庭もチェーンのコーヒーショップも、ファーストフードも喫茶もカフェも巻き込んだ垣根のない競合は過去にはなかったものと感じます。

 

 

喫茶店の衰退は、中小ロースターの卸先の減少を意味し、焙煎業も寡占化の方向に向かうでしょう。
シェア争いは厳しくなりますので、ビーンズショップのマーケットも安穏とは言えないでしょう。
人口の減少、高齢化、格差社会などマーケッを分析すれば明らかです。

 

 

そんなコーヒーマーケットの中で、スペシャルティコーヒーでの差別化も重要となります。
しかし、店の力は味、サービス、空間の総合力によるもので単純ではありません。

 

 

ではどうすればいいのか?
ここからがスタート地点となるでしょう。
この日記では書けませんが、機会あるごとに私見はお話しします。

*FF=ファーストフード FR=ファミリーレストラン