パパ日記

コロンビアのテロワールは?

ネスプレッソでは、コロンビア南部のカウカ県と北部方面のサンタンデール県の二つの地域のテロワールの違うコーヒーを販売しています。
たまたま試飲しましたが、サンタンデールは明るい酸でいいコーヒーでした。
私が2000年以前にテロワールという言葉を使用した時は、コーヒー業界ではまったくといっていいほど理解されませんでしたので、コーヒー業界の変化は急速だと思います。
生産履歴が明確になれば、その香味の違いが理解できますので、何故違うのか?を考えていけばおのずから品種、栽培、精製を経てテロワールにも行きつくことになります。

 
スペシャルティコーヒーという概念が生まれる前のコロンビアコーヒーは、長い間SPREMO EXCERSO名で流通していましたが、一部のプレミアム商品はその都市名にちなみカウカはポパヤン、サンタンデールはブカラマンガ名でも流通していました。
ナリーニョも入荷していましたが品質的には満足のいくものではありませんでした。

 
2000年以降、世界の各生産国のスペシャルティコーヒーが流通しても、コロンビアはゲリラの影響力で入れない産地も多く、優良コーヒーの開発は遅れたと思います。
そのため堀口珈琲は2000年以降、絶滅危惧のあるティピカの開発に力を注いできました。
その後ウリベ大統領が就任し、治安対策が功を奏しある程度産地に入れる状況が少しずつ生まれてきました。(現在はサントス大統領で.確か5月に選挙があると思います。)

 

 

 

コロンビアは南北に長い地形でその地方により地形、土壌も異なり気象条件が複雑になり、多様な香味のコーヒーが生産されるはずですが、これまでその香味の特性がわかりにくかった生産国ともいえます。
しかし、2010年代にはFNCや輸出会社の活動も細分化され、堀口珈琲もコロンビアコーヒーの新たな魅力の発掘に乗り出しています
ここ数年、南部においてもトレサビリティのわかるコーヒーの開発が可能となり、堀口珈琲はナリーニョ、ウイラなどの豆の探索をし、かつ中西部のトリマ、クンジナマルカなどの産地にも関心を広めています。

 

 

 

今朝のコーヒー
コロンビア トリマ ガイタニア  シティ
ここ数日飲んでいます。
コロンビアは一般的には、重さ、濁りなどを感じることも多くなかなか難しい生産国でしたが、このコーヒーは酸とコクのバランスの良いコーヒーですね。
酸は優しい柑橘系、又かすかにトーストやアーモンドのようなニュアンスも感じます。
コクは素晴らしいナリーニョのフルボディまではいきませんが、ほどほどです。
マイルド感のあるいいコーヒーですね。