パパ日記

いい生豆の世界

青山の紀伊国屋で愛媛産とメキシコ産のブルーベリーを買う。やはり日本のほうがデリケートですね。

恵比寿のアトレの千疋屋で宮崎マンゴーのパフェを食べる。
2.625円で注文に勇気がいりました。わが尊敬する東海林さだおさん(日本3大エッセイストとも一部で言われています。後2人は?自分の好きな人を入れればいいですね。)であれば、面白いエッセイになるでしょうが、当方には「ちまちました細かな分析力」がないので悪しからず。

代々木ビレッジでの生産者イベントで野菜を買い込みました。赤カブ、国産レモン、みそ その他もろもろ。
この味噌の包材には、バルブがついていますね。酵母や乳酸菌などの影響があるのでしょうか?
堀口珈琲の発送用の包材は、炭酸ガスが抜けるこのようなバルブ付きです。


いろいろなところに出没していますが、基本は仕事がらみですよ。

120604_1357~01.jpg120602_1925~02.jpg
今日は、司厨士会館でサスティナブルのセミナーがあり出席します。
サントリーとユニリーバ社の話の様です。
SCAJのサスティナブル認証コーヒー委員会主催ですが、私は今年初めここの委員長をやめていますので気楽に話を聞けそうです。

多くの日本のトレーダーからサンプルをいただきます。基本的にはすべてサンプルロースト、カッピングし、フィードバックしています。SCAAの基準及び当社の基準で判断しています。

1112クロップの買い付けはほぼ終了し、あとは一部プレシップサンプルのチェックと入港した生豆のカッピングとなります。

海外からのサンプルもありますので、カッピングのスキルこそが堀口珈琲研究所の生命線です。

いいサンプルを見逃さないようテースティング会などで再度チェックもします。また、テースティング会などでは膨大なサンプルや入港済の豆の中から、受講者のスキルがアップするような豆をセレクトしてカッピングを行っています。

もう東チモールなどは収穫が始まり、ブルンジももう2012サンプルが届いています。生豆の世界は1年中カッピングの世界です。

 

コーヒーには、普通のコーヒーとごくわずかのいいコーヒーがあります。いいコーヒーはスペシャルティコーヒーですね。
しかし、最近は中途半端なスペシャルティコーヒーが多く、その基準があいまいですね。
このスペシャルティコーヒーも進化し、最近は普通のスペシャルティコーヒーとごくわずかの優れたスペシャルティコーヒーがあります。
これは品質と生豆価格に裏打ちされますが、世界中で、このことがわかるコーヒー関係者は、まだあまりいないでしょう。

NY相場は下がり気味ですが、トップレベルの農園や地域、地区などの豆は、価格の変動は少なく、生豆マーケットは、どんどんワインマーケット化しています。つまりほしい会社がそれなりの価格を出して購入します。

反面、ロースト豆のマーケットは、まだ曖昧な販売価格で流通していますね。優れた豆にはそれなりの価格というマーケットが確立されるには今少し年月がかかるかもしれません。
コーヒー関係者及び消費者が正しく香味を判断できるようになれば、おのずから適正なマーケットが構築されていくでしょう。


堀口珈琲では各産地とのパートナーシップを強化し、世界最高峰レベルのコーヒーの品ぞろえを目指しています。
トップオブトップの生豆の世界は、実際の買い付け現場で戦っているわずかな会社にしかわからない世界です。
そこには、普通のスペシャルティとは違う世界が展開しています。
テースティング会ではこのあたりの解説もし、世界の生豆の流通の見えない部分を少しお伝えします。
コーヒーが進化している実態が理解できるでしょう。