パパ日記

黒田は「義」を持ってNYヤンキースよりより広島を選んだ。

 

 

彼は、大リーグでのメリットのある複数年契約をここ数年拒絶し、いつでも日本に帰ることができるような単年契約をしてきました。
そして来期は大リーグの1/5の契約金(といっても4億で高い)で広島と契約しました。

 

 

彼は常に投げられる状態で、恩義を感じていた広島に戻ることを心の隅に置いていたようです。
高校時代に広島のスカウトのみが才能を認めてくれたことと、広島で育てられ、充実した野球ができたことがそうさせたのではないかと思います。

 

 

広島カープは、人材を育てるものの、常に優秀な選手はFAで他球団に出て行きました。
江藤は巨人にいき、金本、新井は阪神にいきました。(しかしこれは選手側から見れば権利なので当たり前のことですが)
私のような古くからの阪神ファンはそれを望んではいませんでしたが。
新井も広島に戻りますが、ファンの受け止め方は黒田とは大きく違うでしょう。
このような事例は他の球団にはなかなかない特別の事例です。
大リーグを目指し、日本球界に復帰した福留は中日ではなく阪神、西岡はロッテではなく阪神でした。またこれから復帰する中島は西武ではなくオリックス、松坂は西武ではなくソフトバンクです。
広島というのは、やはり特別の何かがある球団なのかもしれません。

 

 

「野球人生の最後をカープファンのために」とは泣かせる言葉で、広島ファンがうらやましくもあります。このようなドラマは野球を面白くしますよね。
阪神ファンですが、来年は巨人ではなく広島に優勝してほしいものです。
野球選手としては、高齢となり1年1年が勝負で、黒田が古巣でうまくいくかはわかりません。

何度もNYヤンキース時代の投球を見てきましたが、実際は日本より、大リーグの方が勝てる可能性はあるとは思います。

 

 

 

優れた選手ほど引き際は重要でしょう。
生涯一捕手といったのは野村で長く捕手をやりました。
松井は怪我に泣かされつつも やりつくしたといって引退しました。
イチローは求められればまだまだやるでしょうが、どのように終わるのでしょう。
中日の山本もサッカーの三浦カズは、40を過ぎてもまだ現役にこだわっています。

 

 

スポーツ選手の寿命は短く、会社員より早く人生の岐路に立つことになります。
しかし、このことはどのような人にも訪れます。
どのようにエンディングを迎え、次にどうするのか?はその人間のいきざまでしょう。

 
黒田は引き際の美学を貫いたように思います。
お金がすべてではなく、いきざまをみせたと感じます。

 
コーヒーの世界にもロマンがあり、その美学を貫きたいものです。
(LCFのメンバーサイトには、このロマンについて少しだけ書きましたが、一般の方には
いずれ「何故コーヒーの仕事をするのか?」について私的な見解を書く機会もあると思います。)