パパ日記

仕事始め

久しぶりに年末年始を少し休みました。
正月からテニスもし、酒は弱いにも関わらずシャンパンとワインを飲みまくりました。
しかし、20年以上走り続けてきたので、まだ芯に疲れが残っている感じです。

 

 

堀口珈琲は、社長も交代し、ブランディングも行い、新しい地平をめざしています。
基本に忠実に、まっとうに香味を追求することにより、コーヒー業界及び消費マーケットに常に新鮮な風を送って行くことができればと考えます。
今後とも、皆様のご愛顧、ご支援のほどお願い申し上げます。

 

 

今朝のコーヒー
新年はニューイヤーブレンドをロイヤルコペンのカップで。

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ニューイヤーブレンドはマイルド系でやや華やかな印象です。
ロイヤルコペンハーゲンのフルレースは素晴らしいカップです。
繊細で壊れやすそうですが硬質の磁器で頑丈です。
ややアールデコっぽいデザインでしょうか?
昔 勢いで買いましたが、価格が高く、今では買うのを躊躇します。

赤ワインとシャンパンは計6本あけました。
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1998年のニュイサンジョルジュは、やや硬く、抜栓後24時間後くらいで程よい熟成香がでてきました。
1999年のエシュゾーは、酸が強く今少し力が欲しい印象でしたがそれでもいいワインだと再認識しました。
2002のグランエシュゾーは開けるのがもったいなかったかもしれないくらい、熟成した香味が心地よく、このようなワインを求めてブルゴーニュにはまってしまう訳です。

 

 

 
ブルゴーニュは、テロワールという概念がいかに重要であるかを再認識させてくれました。
今では当たり前ですが、私が20年ほど前にコーヒーにテロワールという言葉をあてはめたときは、コーヒー業界でそれを理解できる人はほぼいませんでした。
このブルゴーニュのピノノワールが、他の生産国のピノノワールと決定的に異なるのはテロワールの違いであり、それは熟成した香味に現れます。
熟成した香味とは、シャンピニオンとかなめし皮とか熟成肉とか様々な言葉で表現されますが、個人的にはアミノ酸のニュアンスを感じます。グルタミン酸、イノシン酸などのうま味の味です。
これは熟成したブルゴーニュでしか味わうことのできない香味であるがゆえに、ワインすきはこの香味を求めてしまいます。その最高峰がロマネコンティなのでしょう。
いつか飲んでみたいものです。

 

 

コーヒーではこの熟成香は、優れた在来種であるLCFマンデリンに見られることがあります。
生豆を寝かす(エイジング)したコーヒーもありますが、それはひねた味、酸の抜けた味、フラットな味などになりますので、誤解しないでください。
また、LCFマンデリンにいつも見られる香味でもなく、1年を通し程よく経時変化したときに感じられる香味です。LCFマンデリンを1年間を通し、2から3か月毎に買えば理解できるでしょう。
もしくはテースティング会に通ってください。

 

 

2007年のアヤラはシャルドネ100%のブランドブランですっきりした味わいの中に深み、
2003年のアンリオはしっかりとした味わいで、重厚、
2004年のボランジェは、さわやかでかつしっかりした味で、かすかな熟成感とのバランスが素晴らしく
シャンパンの素晴らしさの神髄を少し見れたような気がしました。
さわやかなグレープフルーツ、かすかに蜂蜜、上質で気品があり、あと何年か先に空けた方がいいのか迷わせます。
しかし、ビンテージのシャンパンは価格が高いので簡単には飲めないところがつらいところです。

 

 

*ビンテージ
シャンパンの場合、よいブドウがとれた年は年号を入れますが、10年に1~3回程度なので希少性と作る手間、及び寝かす時間が必要で価格は高くなります。
*テロワール
ブルゴーニュワインには重要な概念です。
簡単には微気候とか土壌とかの違いといいますが、農学的、科学的な裏付けもあり厳密には説明は非常に難しいものです。いずれ解説します。