パパ日記

チェリーのハンドピック

ハンドピックは1.チェリーの段階、2.生豆の段階、3.ロースト豆の段階などで行われることがあります。

これら1~3は、行われないことの方が多いのですが、より優れた品質や香味を求めた場合には行われます。
チェリーの場合
一般的には水槽での比重選別、果肉除去の段階での完熟と未熟豆の選別などが行われ、チェリーをハンドピックすることは例外的です。
完熟した赤い実のみを摘むのは基本ですが、完璧にはできませんので上記のような工程で選別しますがさらに下記のようにハンドピックすることもあります。例外的な事例といえます。
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エチオピアのイルガチェフェ。ウオッシュトの場合はG-1、G-2グレードとなりますのでチェリーをハンドピック
することが多くあります。ここをかなり厳密にやれればいいコーヒーができるでしょう。
この光景をコスタリカ人が見たらびっくりして腰を抜かすでしょう。
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PWJのフェアトレードコーヒーは、ハンドピックが当たり前です。
当初私が厳しく指導しすぎたせいでしょう。
完熟した実を摘んでいるのですが、さらにハンドピックします。こんな厳密な事例はほとんどないでしょう。
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サンタカタリーナのペドロもかなり厳密で、完熟した実を摘むことを第一にしてハンドピックまでしています。中米ではなかなか見られないというかありえない光景だと思います。
毎年品質レベルが高い理由はこんなところにも見てとれます。
最高峰のコーヒーには手間がかかります。
コーヒー生産には多くのプロセスがあり、それらがすべてうまくいった時のみ素晴らしい生豆となります。
気が遠くなるほどのチェックポイントがありますので、知れば知るほどコーヒーの品質維持は大変です。