中米 コスタリカなどの小農家は、ここ数年、パーチメントにミューシレージ(ゴム状のぬめり)がついたまま乾燥する方法を模索してきました。
現在これらのコーヒーに甘味を感じるということでハニーコーヒーと呼ばれることもあります。
さらに進んでパナマの先進的な農園などは、ナチュラルの精製に取り組み始めていす。
完熟したチェリーをそのまま根気よく手間をかけ乾燥していく工程は、少量しか生産できず、まだ実験的段階といえます。
が、その香味には欠点がなく、スぺシャルティコーヒーと呼ぶにふさわしいと感じます。
下記の豆はすべて、堀口珈琲研究所で購入してきた豆(カルメンを除く)の一部ですが、
SCAA基準で85点をクリアーする素晴らしいコーヒーだと思います。
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11-12クロップは、購入した豆の種類があまりにも多く、一度に販売できません。
順次販売していきますのでご理解いただければ幸いです。
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パナマ・コトワ ダンカン
とりわけ明確なコクがあり、そこに隠れた酸とのバランスがいい豆です。
さめても香味が全くぶれない稀有な豆です。
酸にばかり注目がいく中米の豆の中で、これほど複雑なコクのある豆は少ないと思います。
パナマ・コトワ ドンk
酸とコクのバランスがいいコーヒーで、さめても消えない柑橘の酸が特徴です。
ペーパードリップで抽出すると、華やかさを感じる素晴らしいコーヒーです。
パナマ・コトワドンk ナチュラル
欠点の香味(醗酵臭、未熟豆の味)がなく、クリーンな味わいです。
プラムやブラックベリーなどの香味、赤ワインの風味を感じます。
パナマ・カルメン ナチュラル
欠点がない香味で、上品で繊細です。
クランベリーやチェリーなどの赤系の果実の香味を感じます。
カッピングのたびに香味が異なり、不思議です。
パナマ・カルレイダ/ゲイシャ
カルレイダはエスメラルダの隣の農園です。
ゲイシャフレーバー(パインなどの果実の風味)は十分にあります。
シャンパンで乾杯し、最後にゲイシャでしめる。特別な日にもどうぞ。
ニカラグア・フローレンシア ハニー
舌に甘い余韻が残ります。
酸とコクのバランスがよくニカラグアの最高峰レベルでしょう。
ニカラグア・マラゴジぺ
マラゴジペはティピカの突然変異品種です。
粒が大きく特に個性なく、大味のものが多く見られます。
世界中の多くのマラゴジペを試してきましたが、このマラゴジペは最高の香味のマラゴジペといえるでしょう。
エルサルバドル・シベリア/パカマラ
パカマラはエルサルバドルで開発された品種で、ティピカのようなきれいな酸とシルキーな触感があれば
いいパカマラといえますが、なかなかないものです。
シベリアは土壌がいいのでしょう?
グァテマラのパカマラのように毎年華やかな酸を感じます。
エルサルバドル産とは思えない素晴らしい香味です。
ただし、コクは弱めで、ローストポイントが難しいと感じます。
エルサルバドル・シベリア/パカマラ ナチュラル
パナマのドンKと同じような香味で、優れたナチュラルといえるでしょう。
きちんと精製、乾燥工程がなされていると感じます。