パパ日記

ぶどう-20(2015)ジベレリン

サニールージュ 種なし

ピオーネとレッドパールの交配種です。
糖度も高い赤系のブドウですが収穫者は少なく見かけません。
最近のブドウは、大粒となり高級化し、ほとんどが種無しです。
種があると売れないのでしょうね。
しかし、生食用の種無しブドウはあまりに多くの手間がかかり、ブドウ栽培農家の後継ぎは減少しているのではないかと思います。

 

 

種なしブドウは、ジベレリン処理と言って開花期のブドウの房毎に、ジベレリンという植物ホルモン液に浸漬します。
一回目は種無しにするため、2回目はブドウの肥大化の為に行うようですが、この処理をすると粒が大きくなりますので、さらに粒を間引いて房をきれいにする作業が伴います。
そのため恐ろしいほどの人的労力がかかります。
現場で見たことがありますが、日本の農家は大変です。

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種無しのデラ、巨峰、ピオーネはみなこの作業をします。
一方ジュースやワイン用のブドウは、種の成分もワインの風味に影響するともいわれ種無しにしません。

 

 

確かに種ありブドウは食べにくいです。
ラブルスカ系や日本の甲州ブドウは実と種の分離がしにくく、種を出そうとすると口の中が疲れます。
しかし、昔はブドウにはみな種がありました。
私は種があっても食べやすければいいと思います。
実と種が離れやすいような品種改良をするのも一つの方法ではないかとも考えます。
実と種ごと飲み込んだり、皮、実、種ごとすべて食べてもおいしい品種があってもいいのではないかと思います。

 

 

紅バラード 種あり

実と皮と種がはがれにくく、そのままたべるしかない野趣あふれるブドウ。
全て食べた方がおいしいのでバリバリ種ごと噛み砕いて食べればいいと思います。

 

 

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棚栽培と垣根栽培
棚栽培では枝を水平方向に伸ばすのに対し、垣根栽培では枝を垂直方向に伸ばします。
日本では雨が多くカビ防止などで伝統的にぶどうと地面を離す棚が多く見られますが、最近は栽培技術の進歩とともに、ヨーロッパのような垣根栽培もよく見かけるようになりました。