山形から多種のが送られてきました。
このようなものがスーパーで売られているのですからうらやましいですね。
築地に出すほどの量がないのか?、価格が安すぎるのか?痛みやすいのか?など理由わわかりませんが、東京で見ることはありません。
キャンベル 種あり
ブドウ品種を大きく区分するとヨーロッパ系のヴィティス・ヴィニフェラとアメリカ系のヴィティス・ラブルスカに区分されます。
キャンベルはアメリカ産の黒ブドウで生食用として日本には明治の頃入っていますが、最近はあまり作られていません。
このキャンベルは、ラブルスカ種独特の香りがあり、ワイン業界ではフォックス臭と言われます。
何故フォックスなのか諸説ありよくわかりません。
科学的にはアントラニル酸メチルの香りと言われますが、白赤共にワインやブドウジュースによくある香味です。ファンタグレーフの香料のような香りです。
コンコードやナイヤガラにもあるぶどうの香りの特徴ですぐにわかります。
幸い山形の結城さんが送ってくれるので毎年確認はできます。
昔(25~30年くらい前)、新種を売りにしていた長野の井筒ワインをよく買いました。
井筒ワインのコンコードやナイヤガラの新種ワインは、この強烈なフォックスフレーバーが残るものでジュースのような飲み口でした。
1990年に堀口珈琲を開業した時に、お子様用に井筒ワインのブドウジュースとリンゴジュースをメニューに入れました。これはフォックスフレーバーです。
フランスで主にワイン用として栽培されているメルローやシャルドネなど多くのヴィニフェラのブドウ系統にはこの香りはなく、フランス人はこの香りが嫌いなようです。
ニューナイアガラ 種あり
ラブルスカ系統のブドウでジュースやワイン用にも使われるブドウです。
フォックスフレーバーが強くあります。
ぶどうの生食やジュースではこの味は華やかでおいしいと思います。