パパ日記

日本酒とゲイシャ種

セミナーの後、地元の蕎麦屋へ。
千歳船橋には、何店かの蕎麦屋があり、手打ちでもそれぞれそばの趣が異なり楽しめます。小田急線沿線ではややレベルが高めでしょう。


「十四代の秘伝玉返し」と「八海山の越後で候」をいただく。
十四代は「純無濾過」に比べるとクリーンで、ボディがありながらもデリケートで米麹の味がせず、シャンパン好きには向いています。


シャンパンの酵母系の風味の強いものより、繊細なブラン・ド・・ブラン(ピノノワール種ではなくシャルドネ種のみで作ったもの)の好きな方にはぴったりです。但し、十四代はプレミアムがつき、ネットで4万程度(1800ml)出さないと個人での入手は困難のようです。

一見ワインに比べれば安いようにも感じますが、 私が20年近くストックしたグロフィエが10万円程度ですし、響の17年が5万程度ですので、十四代は異常に高いといういい方もできるかもしれません。

ただし、上には上があり、ブルゴーニュのロマネコンティは250万円しますし、さらにマッカランのラリック(ラリックはフランスのカラスメーカーですが日常品の枠を超えた価値があります、箱根にラリック美術館があります)は500万円します。
投機の対象になっているのでしょうね。

コーヒーは、今年のパナマのオークションでゲイシャ種ナチュラル1位がポンド1000ドル、ウォシュド1300ドル(生豆)で落札されました。驚くべき高値です。


現在ネットショップで販売されているソフィアのナチュラルは、4.320円/100gで一見高そうに見えますが、カップクオリティの高さ、希少性においてかなり安い価格だと思います。
とはいうものの、買うには勇気がいりますね。

世田谷店から25gもらい抽出しましたが、レモンを思わせる酸ですが柔らかく、熟した果実、かすかにストロベリーの風味があり、冷めるとジュースのようです。

ソフィアのオークションのロットのサンプルも9月にテースティングしましたが、ナチュラルはフローラルで華やかな風味、ウォシュトはレモンやアンズの酸に甘味と旨味甘味を加えたような風味でした。今年のパナマのゲイシャ種の中で出色の出来でした。


蕎麦屋で、日本酒というのもよい趣がありますね。
いたわさ、ながいも、焼きのりなどをつまみにすればイタリアンのアンティパストに比べれば対極の味になります。しめのせいろはパスタよりはさっぱりし、油脂を抜くには好都合です。

3食イタリアンでも大丈夫なイタリアン好きには、いつまで続くかはわかりませんが。

会食をセーブすべきか悩ましいところですが、首相がやめない限り続けるでしょうね。空間が広く、換気のよい店をセレクトし、8人ではなく少人数で。