パパ日記

抽出の多様性

コーヒーの抽出は多様化しています。

セルフサービスのコーヒーショップは、イタリアではエスプレッソマシンのみ、

米国ではエスプレッソマシンとコーヒーメーカーを組み合わせます。
日本ではそこにアイスコーヒーメーカーが加わります。
日本の喫茶店、アメリカの先端コーヒーショップはペーパードリップを導入しています。

米国のサードウエーブは、コーヒーメーカーからシングルサーブ(一杯ごとの抽出)を模索しました。更にはフレンチプレスから多様な抽出を模索しました。
例えばインテリジェンシアなどはクローバーというマシンを使用しレギュラーコーヒーを
抽出していました。1~4杯分くらい抽出できる以外にいいマシンです。
しかし、その会社がスターバックスにが買収され、
アンチスタバの彼らはレギュラーコーヒーの抽出を変えました。
日本のペーパードリップを模索し、数年前からハリオのV60を使用するようになりました。
豆を計量し、秤の上で抽出量をコントロールし香味の安定性をはかっています。
バリスタは、エスプレッソ以外にペーパドリップのスキル習得を目指します。
全米の先端コーヒーショップを席巻したかのようなハリオですが、ここにきてケメックスの使用も目立ち始めました。
更にはペーパーからコーン(金属製)への使用も模索され始めています。
ハンドドリップの歴史が浅いため、また既成概念がないためさまざまなことが試されているのだと思います。
韓国は、これまで日本の伝統的ドリップの抽出方法を学んできていますが、ドリッパーに関しては日本のものとは違う様々なあたらしい形状のものがつくられる過渡期に入っているように感じます。
台湾においても同じで、伝統のない国々は、新しい発想で次々に商品開発しています。
しかし、コーヒーの品質や香味に関しての理解度が低い中での開発にはいい面と悪い面の両方が混在しているように思います。
それらに対し、日本は伝統的にペーパードリップが一般的で、各会社、店も多様な抽出技法を競っています。
その歴史が古い分、新しい抽出の価値観や技法の開発には目が向かない傾向もあります。
ここでとくに重要なことで、世界中で欠落していることは、
スペシャルティコーヒーにおける抽出という観点からの模索だと考えます。
つまりは、欠点の混入のないスペシャルティコーヒーの抽出と欠点の混入のあるコマーシャルコーヒーの抽出とをきちんと分けて考えることが重要です。
スペシャルティコーヒーにおける粉の量と抽出量、湯の温度と抽出時間などは従来の抽出技法とは根本的に異なるというのが私の考え方です。
そのあたりのことを抽出基礎編では実習しますので、他社、他店のセミナーとは根本的に異なります。
答えはセミナーで……体験ください。