パパ日記

米子のカフェ・ド・ラペ

もう20年近くのお付き合いになるのでしょうか?
堀口珈琲の卸先の喫茶店です。
開店10年くらいの頃、一度記念講演に呼ばれていった記憶があります。
もとCAの奥様が経営する住宅街の喫茶です。

 

 

 

当時鳥取県米子には、喫茶店は少なかったのですが、2000年以降のカフェブームでカフェが増え、競争が激しくなった中で、現在も営業し歴史を刻んでいますので立派です。
(そういえば以前、鳥取にスターバックスが開店した時に、1000人が初日並び売上の日本一になったという記事があったような気がします)
喫茶としてのベースがきちんとしているからだと思います。

 

 

価格の高いロイヤルコペンの食器を使用する店などはなくなりつつありますね。
薄手の白磁は、デリケートなコーヒーの香味がわかりやすいと思います。
ワインはグラスで、コーヒーはカップで味は変わりますが、最近のカフェはこのようなことを考えなくなりました。
物の価値は、人それぞれ感じ方は異なりますがよい物であれば大切に扱います。
よい物をよいと感じる感性は、よいコーヒーを良い感じることができるはずです。

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マダムは米子から堀口珈琲まで通ってケーキを習いに来ていました。(当時は世田谷店もそれほど忙しくはありませんでしたので乞われればケーキを教えていました)
写真右のパンビーは、タイユバン・ロブションのパティシエから堀口珈琲に入り、焙煎も担当し、現在は兵庫の三田市で「クーギーカフェ」を経営している古市さんが持ち込んだレシピです。
パンビーは、閉店してしまった八王子の名店「ア・ポアン」さんもよく作っていました。
このビスキュイ生地は、洋ナシのババロアなどでも使用しますがおいしい生地だと思います。

 

 

パンビーは、ボリューム感があり食べごたえのあるケーキですが、作る店は少ないのが不思議です。
プロ職人から見るとフランス菓子というよりは家庭の味のようなケーキだからでしょうか?
中にカスタードと生クリームが入り、果物はイチゴやバナナを使えばシュークリームよりはおいしくなります。カフェなどで出せばかなりオーダーは来るはずです。
(出しすぎるとあきられますが…….。)
カボチャのプリンは、最近作っていませんが堀口珈琲の定番人気ケーキでした。
「カフェ・ド・ラペ」は、昔の堀口珈琲のケーキが垣間見れる店かもしれません。

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