パパ日記

ボブ・ディラン-2

ボブディランの1992年30周年トリビュートライブには著名なミュージシャンが多数出演し、この伝説のコンサートは、以前NHKのBSでも放映されました。
現在はDVDが発売されています。

 

 

 

この時、アイルランドの歌手であるシニード・オコーナーは大ブーンインを浴び、長い時間耐えていました。彼女はこの舞台で「アイビリーブインユー」を歌う予定でしたが、ブーイングは2分以上なりやまず、「気にするな」とクリス・クリストファーソンが声をかけます。(クリスはカントリーの歌手であり、俳優)理由はわかりませんが、ボブ・ディランは出てきませんでした。

 

 

 

そして彼女は、バックの演奏を止め、ボブ・マーリーの「ウォー」を一人で歌い、舞台で泣き崩れ嘔吐します。(ウォーは民族主義、差別主義に対する基本的人権をうたった代表作)
 

 

その後、シニードが、1990年にTVの生放送中に、カトリック牧師の児童虐待に対しローマ法王の写真を破き、米国カトリックを的に回していたことを知りました。(彼女自身の生い立ちなどもありここでは省略)その後米国で多くの牧師が逮捕されています。

 

 

 

ボブ・ディランはノーベル文学賞の受賞を受理するのかはわかりませんが、ファンの一人としてはこの事件はずっとのどに突き刺さっています。彼の米国のファンが不寛容であったことを知らしめたコンサートであり、ディランはよくもわるくもアメリカそのものを象徴しているのかもしれません。彼は音楽以外では多くを語りませんのでやはり謎です。

 

 

 

30周年トリビュートにおけるこの事件が語られることは少なく、米国ではタブーのようなものなのかもしれません。