パパ日記

日本のレストラン

日本ではホテルのレストランからフランス料理が誕生し、街場のフレンチレストランの発展につながり35年程度となります。
初期はビストロが多い時代で、西麻布、六本木周辺などがその中心でした。
まだ、テリーヌやシャブリ(白ワイン)が高級な時代でした。
ここから日本のレストラン文化が発展し、今ではグランメゾンという最高級の店まであります。
またイタリアレストランの誕生は、フレンチより後となり、誕生し25年前後になるでしょう。

現在、これらのレストランは一部の繁盛店を除き、顧客が減少化傾向にあり、日本の洋食文化の衰退に向かいつつあるように感じます。
クロスを掛けたり紙を敷いたりし、カトラリーや食器に気を使い、ワインを楽しみ、暖かいサービスのある小さなしレストランが生きていきにくい時代になりつつあります。

今活況を呈しいているのは比較的安いビストロであり、さらに安いワインバーやスペインバルなどであり、そして居酒屋風な店となっています。
過去、コーヒー業界においてセルフサービス店が喫茶店を駆逐していったような状況に似ているかもしれません。

料理人やソムリエとの緊張感の中で食事を楽しむ世界より、比較的安い価格の店でわいわいとしたゆるい世界のほうが好まれるのかもしれません。
これは、同時に「ハレ」の日がなくなりつつあることを意味し、服装のTPOも崩れることを意味します。

過去35年間、フレンチやイタリアンを食べ続けてきましたが、この業界では今が一番厳しい時代と感じます。
韓国やタイ料理などのグローバル化の波に対抗できていないのかもしれません。
接待費を使用できる会社がなくなりつつあるからかもしれません。
さらには経済的に食の文化などと言っている余裕などないのかもしれません。
日本には、寿司、そば、カレー、ラーメン、中華など他にも多くの食文化があり選択肢が多すぎるのかも知れません。
女子会の方が楽しい女子とめんどくさがりの男子にはレストランは必要ないのかもしれません。

経済のパイが拡大しない日本のマーケットは、オーバーストアで競争が激しいマーケットです。喫茶もカフェもビーンズショップも独自性が問われます。

 

 

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