今年のサマーブレンドはひと味、いや、ふた味も異なる味わいです！サマーブレンドは毎年使用する豆が異なるものの、しっかりした苦みに豊かなコクの味わいというイメージで作っていました。しかし、今年はフレンチローストとしてのコクの質とキレのある苦味を備えながらも、はじけるような華やかさ・ジューシーさをサマーブレンドで表現してみました。「やっぱりこれがアイスコーヒー！」という心地よい苦味はもちろんのこと、焙煎後、日に日に増していく華やかな香り、フルーティかつ上品な余韻をアイスコーヒーでもブレることなくお楽しみいただけます。
ティピカならではの質感の良さと、幾重にも重なる酸の上品さと奥行きの深さをカイナリウ・コナ農園のコーヒーから感じることができます。よくある極端に煎りが浅く強い酸味を感じる味わいでもなく、苦みだけが先行してしまう深い焙煎の味わいでもない、酸味と甘みの極上のバランスを楽しめるハイローストにしています。高品質のハワイ・コナから感じる特有の香味は忘れようにも忘れられない魅力（魔力？）があります。アメリカということもあり、どうしても高価格になってしまいますが、それに見合うクオリティを備えた、稀有なコナコーヒーをぜひお試しください。
大農園が主流のブラジルでは珍しい小規模農園が生産したコーヒーが入荷しました。ミナスジェライス州の南、サン・ゴンサロ・ド・サプカイ市にあるのがノッサ・セニョーラ・アパレシーダ農園です。コーヒーの栽培面積はわずか2ヘクタールほど。ブラジルにおいてはやや高めの標高1,250メートルでムンドノーボ、ブルボン・アマレロ（黄色い実のブルボン）といった品種を栽培しています。今回はムンドノーボのみのロットです。
濃縮感のある甘みとコクに、柔らかな触感。フルシティローストで焙煎することで強調されるビターチョコレートのようなほろ苦さ。コヘーゴ・セコ農園のコーヒーから感じられるのはこのようなブラジルらしさが詰まった味わいです。ナチュラルらしいウイスキーを思わせる芳醇な風味も余韻として表れ、カップに奥行きを与えてくれます。しっかりとした飲みごたえのあるコーヒーをお求めの方にはとってもおすすめです。