ケニア・ニエリ地区の優良農園「キリマラ」を販売します。ケニアはオークションで生豆を購入するシステムで、一年を通しいくつものロットを順に販売しています。素晴らしい産地であるケニアとはいえ年ごとに香味のブレがあり、なかなか継続して購入するような農園・農協は少ないのが現状です。その中でもキリマラは毎年安定して素晴らしい香味のコーヒーを生産している優良な農園で、稀有な存在です。今回販売するコーヒーは去年、一昨年で販売したときの力強い印象のコーヒーというよりは、ブルゴーニュのピノ・ノワールにも似た華やかさと上品さ、そして複雑さを持ち合わせています。またケニアらしいベリーのような酸と甘みもしっかりと凝縮されており、入荷したケニアの中でも総合力という点でトップクラスといえるでしょう。堀口珈琲のお客様には馴染みのある名前になってきたこのキリマラ農園、今年もぜひお試しください。
コロンビア南部ナリーニョ県の小農家が収穫したコーヒーの中で、特に優れたカップクオリティを誇る高品質のコーヒーをセレクトした特別ロットです。コロンビア南部に位置するナリーニョ県はエクアドルと隣接しており、西側は太平洋に面しています。この付近は赤道に近いため四季がはっきりせず、また縦断する山脈の影響で標高により様々な気候が混在している地域です。今回販売するナリーニョ・サマニエゴはコロンビアならではのコクがあり、非常にマイルド。チョコレートのような滑らかな口当たりと長く続く余韻が心地よい素晴らしい香味を持っています。またコロンビア中南部のコーヒーに多く見受けられる、果実のような明るいクリアな酸もあります。今年販売した多くのコロンビア産コーヒーの中でも特にお勧めですので、ぜひお試しください。派手すぎず、地味でもなく、理想的な素晴らしいコーヒーです。
コスタリカで最も高い標高を誇るチリポ山西側、ピエドラ地区の小農家のコーヒーを販売します。このエリアは主だったコーヒーの産地から孤立した場所にあるため特に注目されることはありませんでしたが、従来の産地と比べ印象的な香味を持つコーヒーが作られるため、スペシャルティコーヒーの最先端を行く関係者から注目を浴びつつあります。ラス・カメリアス農園主のホルヘ・カルデロン・ヒメネス氏は地域の10家族と共同でクレストネス・マイクロミルを設立し、ミルの代表として日々活動されています。この地区のコーヒーはカップクオリティが高く、なかでも前回販売したエル・アルトとラス・カメリアスは非常に優れた香味を持っていて、堀口珈琲ではこの2つの農園のコーヒーを購入しました。今回販売するラス・カメリアスの素晴らしい点は、コスタリカらしいバランスに優れている上にフローラルで上品な香味も兼ね備えていることです。毎日飲んでも飽きのこないコーヒーで、ほっと一息つくのにぴったり。前回エル・アルトを購入していただいた方はラス・カメリアスと比較するのも面白いと思います。クリーンなカップで従来のコスタリカを超える華やかさが特徴です。少量入荷なので是非お早めにお試しください。