堀口珈琲では、アンデス山脈の非常に肥沃な大地の恩恵を受け、無名の産地ながら良質なコーヒーを作り続けているペルーに数年前から注目してきました。今回はそのペルーにおいて、高品質なコーヒーを目指すセンフロカフェ組合が扱う2つのコーヒーを飲み比べセットにして販売します。
組合の設立は1999年と比較的日が浅いながら、組合に加盟する農家は年々増え、今では2200軒を超えるほどまでになりました。現在ペルーのなかではもっとも成功している生産者組合といえるでしょう。
ペルーの北部、エクアドル国境地帯のアンデス山地はもともと質の高いコーヒーを生み出すことができる優良な産地ですが、人里離れた僻地にあるためインフラ整備が遅れていました。そのためパーチメントの輸送に時間がかかってしまい、さらにアマゾン川からの豊富な雨量による湿気の影響を受けてしまうことで品質が劣化し、本来の高品質な状態で輸出されることは稀でした。しかしインフラが徐々に改善され、かつセンフロカフェのような品質を重視する生産組合が誕生したことで高品質なペルーのコーヒーを手に入れることができるようになりました。まだまだごく僅かの量しか入荷できていませんが、今後に大いに注目していきたい産地です。
1987年に設立したガトンボヤファクトリーはバリチュ農協が所有する水洗処理工場のひとつで、周辺の４つの村に居住している約700名の生産者が農協に加盟しています。ファクトリー周辺の地域は、平均1500mmという安定した降雨量に寒暖差の激しい気温、さらには火山灰が堆積した赤土の土壌は有機物に富み、水はけもよく良質でまさにコーヒーの栽培に理想的な環境といえます。
前回販売したときはハイローストでしたが、今回はシティ・フレンチローストの2種類をご用意しました。シティローストだと夏みかんのように口いっぱいに広がる強い酸が際立ちますが、複雑なコクが味に更なる奥行きを生み出し、これぞケニア！といえる力強さが特徴的な素晴らしい香味です。 フレンチローストだと濃縮感のある甘みがブルーベリーのジャムを思わせます。また力強いコクと長い余韻が、しっかりとした飲みごたえのある香味に仕上がりました。
これまで堀口珈琲ではケニアの多様な香味を体験していただきたく、様々な農協・ファクトリーで作られたコーヒーを販売してきました。昨年から今年にかけては特に多くのお客様にご購入いただいた結果、ケニアを好まれる方は随分と増えたように感じています。ガトンボヤファクトリーも以前販売した様々なケニアコーヒーに負けず劣らず明確なキャラクターを持った独特のフレーバーや香味を備えていますので、ケニアを愛するみなさん、飲み逃がしのないようにご注文ください。
ニカラグアの新興ミル「フローレンシアマイクロミル」が扱っている小農家のコーヒーを販売します。フローレンシアミルは設立されてからまだ数年しか経過していませんが、隣国であるコスタリカで培った生産技術や管理手法を取り入れることで、従来のニカラグアコーヒーにはなかった品質のものを作ることに成功しました。
今回ご用意するのはここ数年継続して扱いのあるギジェルモ・モンテネグロさんが栽培したマラゴジぺ。ギジェルモさんはニカラグアの北部にあるヌエバセゴビア県ディピリト地区でコーヒー栽培に従事しています。昨年販売したエミリオ・ゴメスさんやマレーナ・ラゴスさんのコーヒーも同地区で栽培されていて、いかにこのエリアが優れた香味を生み出す環境であるかを物語っています。
標高は1400mほどですがニカラグアのなかでは高く、様々な種類の木が生い茂る自然豊かな環境でコーヒーは生育されています。ウェットミル工程は農家で行いますが、ドライミル工程からはフローレンシアミルに移し、高度な技術で選別を施しました。
マラゴジぺの香味はキャラクターが弱いものが多いなか、ギジェルモさんのマラゴジペはシルクのような柔らかな触感にハイローストならではのクリーンな酸と甘みが素晴らしいコーヒーです。ぜひお試しください。
春は学業、仕事、生活において新たなスタートを切る機会が多く、何かと贈り物を贈ったり、受け取ったりする時期ではないでしょうか。そんな皆様に堀口珈琲では春ならではのブレンドを組み入れた季節限定のギフトをご用意しました。
ギフトの中身はイタリア語で「春」を意味するプリマヴェーラブレンドと定番ブレンドの♯1、♯2の3種類。どれもこの季節らしい華やかで軽やかな味わいを備え、心地よい余韻も感じられますが、プリマヴェーラはよりすっきりとしていてかつ上品。♯1は軽やかな口当たり、♯2は瑞々しいジューシーな酸が印象に残るブレンドです。さらコーヒー豆の保存に便利なオリジナルのクリップも付いたギフトもございます。
季節感のあるギフトをプレゼントすれば受け取った方の記憶にも深く刻まれるはず。ぜひ大切な方へ堀口のスプリングギフトを贈られてみてはいかがでしょうか。