'BLEND'OGRAPHY

SUMMER 2021 Ver.1

SUMMER 2021 Ver.1

Released:2021.06.23 – 2021.07.24

Categoly:SEASONALS “ SUMMER Ver.1 ”

Concept:夏のまたたき “Summer Moments”

Artists:Haruka Shin

 

梅雨晴れや梅雨明けの、厚い雲がさっとひいて
陽光が辺りに充ちたときの爽やかさに似た
“清楚な香りを含んだ濃厚さ”を感じさせるブレンド

 

今回使用したコーヒーは3種類、フレンチローストで仕上げました。
タンザニア「ブラックバーン農園」の力強いボディを主軸に、コスタリカ「セロ・ベルデ カタリーナ農地」のシルクのような滑らかな質感と、エチオピア「ハロ・ハディ」のフローラルな香りと柑橘の果物やスパイスの甘さをもつ味わいを重ね合わせています。

違う個性を持つ素材同士が溶けあったときに初めて生まれる滑らかで柔らかな口当たり。そのうっとりとろけていくようなクリーミーな質感の中には、カカオの風味、柑橘の果物を彷彿とさせる清涼感や、バニラを思わせる甘く華やかで清楚な香りを含んでおり、爽やかな印象を余韻に残します。ホットコーヒーではクリーミーな質感、アイスコーヒーでは華やかな甘みがぐんと際立って感じられることと思います。

曇天の中に差し込む、晴れやかで華やいだ一瞬の涼感を感じて頂けますと幸いです。

 

WORK
ブレンドができるまで


暑くて、じめじめして、なにかとコーヒー離れをする方が多いこの季節でも「堀口珈琲のサマーブレンドは飲みたい!!」と言っていただけるようなブレンドを創ろう、と創作に取り掛かりました。
全ての堀口珈琲ファンに捧げる“華やかで爽やかながらも濃厚”な深煎りブレンドです。

今回のサマーブレンドVer.1は、素材からの発想ではなく、先にコンセプトを決めてから創作に取り掛かっています。
ひとつの素材にスポットを当てるわけではなく、各素材がもつ味わいの細やかなグラデーションを生かすことに最も重きをおいています。

個々の風味を単純に確認するだけではなく「口に含んでから余韻まで、熱いうちから冷めるまで、どのタイミングでどのような風味特性が現れるのか」という細分化の作業。その細分化の作業と配合の微調整を繰り返し行ったことで、明らかに違う個性をもった素材同士が個々の風味を生かし合い、全てが溶けあったような調和を感じさせています。

 

MATERIALS
素材のご紹介


1、タンザニア 「ブラックバーン農園」

「これぞフルボディ!」といった力強い口当たり、しっかりと感じられる柑橘の風味、ビターチョコレートのような滑らかで甘いコクが特徴です。
他の素材よりも少しだけ割合を多くすることで、今回のブレンドで感じられる濃厚さともいえるがっしりとした骨格を創り上げています。

2、コスタリカ 「【セロ・ベルデ】カタリーナ」

香りは華やかながらも濃厚な口当たりを感じさせ、品の良さと重厚さを兼ね備えたコーヒーです。
シルクのような質感の中に、カカオのような風味や熟した果物のような甘みが感じられます。
今年の出来は特に素晴らしく、個性の強いブラックバーンとハロハディを繋ぎ合わせるための風味と質感を備えた、クリーンで複雑な素晴らしいコーヒーです。

3、エチオピア「【ウォルカ】ハロ・ハディ」

フローラルな香りに、柑橘の果物やマスカットのような風味。入港してからしばらくたち、ほのかにスパイスの甘さや滑らかな質感が際立って感じられます。
このブレンドの爽やかで後を引く余韻は、ハロ・ハディがあってこその味わいです。