パパ日記

コーヒー品種 13 ハイブリッド6 T8667

コーヒーセミナー  https://reserva.be/coffeeseminar

ワクチン2日目は、特に体調に変化はありません。しかし、この鬱陶しい梅雨や気候変動は体によくありません。
フルーツ、肉は解禁しましたが、365日消費していたアイスクリームとバターはまだとらないようにしています。

あまりもの食材でスパゲティを。Iさんから頂いた古代小麦のスパゲティはテクスチャーがよく旨いです。牛肉、シイタケ、ズッキーニ、玉ねぎを軽く炒め、野菜出汁でゆでたスパゲティ50g を絡めただけです。

 

 

ハイブリッツド種でハイブリッドチモール種( HdT )を使用した品種として、カチモール種、コロンビア種、カスティージョ種などがあります。

それ以外にケニアのバティアン(Batian)、ブラジルのイカツ(Icatu)、オバタン(Obata)、サルティモール(Sarchimor)などがありますが、単独品種での流通はほとんどありませんのでテースティングは出来ていません。
*https://varieties.worldcoffeeresearch.org/varieties

但し、オバタンは、2011年から何年間か使用しました。 パラナ州はブラジルの主要生産地でしたが1975年の霜害以降、生産は激減し、日本入港はほとんどない状態でした。2011年にこの地の風味を確認したく、カルフォルニア農園のカツアイ種とオバタン種を購入しました。オバタン種は、かすかな酸とコクのバランスがよく2年使用しましたが、風味に安定性がないことと、パラナ州からの輸入ルートの確保が難しく継続は断念した経緯があります。
成城学園のセミナーハウスで何度もカッピングしました。
詳細は、活動日記で「オバタン」で検索してください。

これ以外のブラジルにも多くのハイブリッドがあります。ルビー(Rubi)とトパーズ(Topaz)も使ったことがあります。 1961年、 レッド・カツアイとムンドノーボを掛け合わせた品種 で、ブラジルのカンピーニャス農業試験場で研究開発されました。赤いチェリーがルビーで、黄色のチェリーはトパーズと呼ばれます。
2000年前後に使用しましたが、ブルボン種に比べ風味が重く1年で使用をやめました。

以前、2019-20ropのミャンマーの農園のカチモール種をテースティングしました。ミャンマーは、大学でウコンの研究をしている方がいますので、何度か焙煎したコーヒーを買ってきてもらいました。アラビカ種系とカチモール種、カネフォーラ種系があります。

このT8667というカチモール種は、1978年にブラジルのUFV大学からコスタリカのCATIE( The Tropical Agricultural Research and Higher Education Center:熱帯農業研究高等教育センター)  が受け取ったもので、中米に広がり、その後様々な国に種子が提供されています。パナマのゲイシャ種も、ここで保管されていたものです。一度訪問したことがあります。

グラフは、ミャンマーの農園の試料です。
SL種は、ケニアのような華やかさはありませんが酸味はあります。SL種に比べるとT8667は風味が重く、単調です。冷めると濁り感も生じます。
Catuai種もまだ風味の安定性がないように感じます。
グラフからは、酸味がSL>Catuai>Catimordeであること、苦味がCatimor>SL、Catuaiであることがわかります。SL以外にBodyが弱いのは生豆の鮮度がやや落ちているからと考えられます。

テースティングする時期は重要ですし、それ以外にもその生豆が「いつ」どのような梱包材質で、どのようなコンテナで入港し、保管されたかも重要です。
基本は入港後3か月以内にテースティングすれば、多くの場合その生豆のポテンシャルを把握できます。

 

ミャンマー 味覚センサー

 

この農園は、2018年以降 T-8667の木を、Gesha、Catuai、Mondo Novo、Bourbonなどの新しい品種に 植え替えているようです。 但し、 品種の生み出す風味は、環境との適合性が重要ですので 、品種の定着までにはまだまだ時間がかかると推測されます。