パパ日記

開業セミナーから話がずれサードウエーブに

7月からの朝日カルチャー(7月、8月、9月の3回)はすでに34名の申込みがあり定員オーバーとなっています。最近のコーヒーマーケットを取り巻く新しい動きについても解説します。フルサービスのコーヒーショップの出店の動き、コンビニのコーヒー、ネスレの併業カフェ、ファミレスのコーヒーショップ参入、サードウエーブの影響に至るまで激変しつつあるマーケット情報も交えてお話しします。

 

とりわけサードウエーブは最近のトレンドの中にありますが、単純にトレンドを追いかけてしまうということはセカンドウエーブであるスターバックスの先進性というものを理解できていないともいえます。巨大なスターバックスの良し悪しは多面的にとらえる必要がありますが、スペシャルティコーヒーの産地の開発者であったことは認めざるを得ないでしょう。
2000年以降生豆マーケットで対峙してきた堀口珈琲は、スターバックスの足跡を追いかけ、そして さらにそれを卒業し新たな産地開発の道を歩んで来ていますので、そのことをだれよりも理解できます。

サードウエーブはアメリカの新しいスペシャルティコーヒーの動きで、スタンプタウン、インテリジェンシア、カウンターカルチャーなどの会社で、コーヒーショップは数店で基本は卸売専門の会社です。。(カウンターカルチャーはショップはない。)アンチスターバックスの傾向があり、店舗がおしゃれであったり、メディアの取り上げもあり、日本、韓国、北欧、オーストラリアなどで一部影響力があります。

 

彼らはここ数年の急成長の中で急速に生豆の産地開発をし、パートナーシップやダイレクトトレードといった概念でその特徴を鮮明にしてきています。(しかし、堀口珈琲は彼らよりかなり早い段階でパートナーシップという概念で産地開発してきていますよ。)

 

このサードウエーブはスターバックスの深すぎるローストに対し、コーヒーの酸や甘みをアピールするために浅いローストを前面に出します。この方が香味はわかりやすくなりますが、コーヒーの香味は酸とコクのバランスが重要という観点、生豆のポテンシャルという観点からみれば、ローストには多様性が必要で、かつローストの必然性もあり、単純にとらえるべきでないともいえます。

 

このローストに対する価値観などについてはアンチサードウエーブも多くあり、世界のスペシャルティコーヒーマーケットは過渡的な状況にあると思います。やっと最高峰レベルのコーヒーの香味がわかり始めた段階ともいえますのであたらな参入者は試行錯誤せざるを得ないでしょう。

 

そんな世界の変動する価値観の中にあり、堀口珈琲は一貫して、20年の間深いローストでも産地の香味や酸とコクの表現できるハードビーンをメインに求めて、産地開発してきました。
堀口珈琲は、世界中のコーヒー会社の中で独自の価値観を持ち、独自のポジションを確保していると思います。

 

 

昨年11月に米国視察しましたので、上記の情報につきましてはテースティング会でより詳しくお話しします。

 

 

これから初台で通信教育のスクーリングがあり、喫茶・カフェの開業についての話をします。