https://reserva.be/coffeeseminar
コーヒーセミナー
誇りっぽいは、ブラジルの多くのコーヒー、スマトラGのG-1,G-3などにみられる風味といえます。
cleanの対極にありますが、濁りというよりは、舌に残るざらつき感やほこりっぽい質感です。
やや土っぽい(earthy)などネガティブな評価に通じるところもあります。
これはブラジルの風味の中で最も特徴的なもので、ブラジルの風土の風味といえるでしょう。
この独特な風味ゆえにブラジルコーヒーについては、他の生産地と評価基準を区分すべきと考えます。
Washedの最も良い風味はCleandで、Naturalで最もよい風味は微発酵の上品な粘性です。
ブラジルコーヒーには、必ずアフターテーストにそれらとは異質で、相いれない独自の風味があります。
スマトラのコマーシャルコーヒーは、それとはやや異なり、土っぽさです。
また、ブラジル、スマトラG-3 、G-4は酸味が弱いことも特長です。
但し、ブラジルの中でやや酸味のある場合も見られます。
スマトラ・マンデリンのSPは、在来系品種ですので酸味が強いことは、これまで記載してきたとおりです。
マンデリンのG-3.G-$とは根本的に風味が異なります。
pHはpH計による過去10 サンプルの平均値で、cleanは官能評価の平均値。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
堀口俊英(ほりぐちとしひで)
2002 年堀口珈琲研究所設立
2019年東京農業大学・環境共生学博士課程卒業
著作:「The Study of Coffee」新星出版・2020年その他
論文:「有機酸と脂質の含有量および脂質の劣化はスペシャルティコーヒーの品質に影響を及ぼす」日本食品保蔵科学会 2018
論文:「コーヒー生豆の流通過程における梱包、輸送、保管方法の違いが品質変化に及ぼす影響」日本食品穂応科学会 2019
論文:「コーヒー生豆の品質基準に関する研究」の本食品科学工学会 2021