パパ日記

ケニア・リアンジャギ

ケニアのリアンジャギを販売します。
ケニアコーヒーマーケットの最前線で買い付けた豆です。

毎週ナイロビで開催されるオークションの中から優れたケニアコーヒーを探すようになりもう10年近くになります。この間ナイロビからオークションリストをもらい、そのリストに基づきサンプルを取り寄せ、カッピングし、落札してきました。かなり面倒です。

オークションはケニア国内の輸出会社などしか参加できませんので、当社はケニアのパートナーに依頼し、毎年落札しています。このような買い方は世界でもまれとなります。

この10年近くのカッピングの体験により、ケニアコーヒーの香味の大まかな全体像が浮かび上がってきました。堀口珈琲がいうところの「ケニアフレーバー」は、柑橘、ベリー、パッションフルーツなどの酸の多様性と十分なコク、さらにはワイニーな感覚などの総合的な香味を意味します。
現在ケニアこそが世界最高峰レベルのコーヒーと認識しています。

2000年代全般のスペシャルティコーヒーをリードしたのは、ガテマラのアンティグアですが、2000年の後半以降はケニアのコーヒーといっていいでしょう。
パナマのゲイシャには華やかな果実の酸がありますが、ケニアの優れた豆はそこに複雑なコクが加わります。ゲイシャはハイローストまでしかローストができませんが、(コクが弱いため深いローストには耐えられない)優れたケニアはハイでもフレンチローストでも楽しむことができます。

これまで過去多くのケニアコーヒーを販売してきしたが、今回販売のリアンジャギは、これまで販売してきた多くの豆のようにファーストアタックでケニアフレーバーがくるというより、全体としての複雑な香味の中に、ジワリと多様な香味がにじみ出てくるような豆です。「繊細で複雑」「若々しさと成熟」が混在したケニア最高峰の香味の一つといえます。

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ケニアの小農家

昨年も使用しそのすばらしさを体験しましたので、オークションでは高値で落札しました。
ナイロビの現場では、あまりの急激な値上がり(落札時は過去数十年の最高値)で「スカイロケット」のようと評され、ロイターで世界中にそのニュースが流れました。